クッキングアップル ブラムリー
紅玉
収穫時期・・・10月中旬ごろ
果実の色・・・赤
果重 ・・・300g前後
甘み ・・・ ◯
酸味 ・・・ ◯
日持ち ・・・△
その他 ・・・ジューシー
お菓子作りやお料理にはこのリンゴ!
「ブラムリー」は他の品種に比べて収穫時期が早く、寒冷地でも安心して育てていただけます。果実はそれほど大きくはありませんが、青くて扁平な形が可愛らしい、飾ってもおしゃれなりんごです。
甘みに比べて酸味が強いので、生食には向いていませんが、調理には最適なリンゴです。少しに加熱するだけで、トロッととろけて、爽やかな風味がしっかりと残ります。時にはその酸味が他の食材を引き立たせることもできますし、砂糖を加えれば酸味を抑えて風味を引き立たせることもできる、クッキングアップルの名にふさわしいそんなリンゴです。
調理用というだけあり、「ブラムリー」はパンチの効いた酸味をしており、加熱後も風味が持続して、パイやジャム、お肉料理なんかにもピッタリのリンゴです。そして「ブラムリー」が市場にあまり出回らない大きな要因が実の管理。「ブラムリー」は常温に置いておくと、あっという間に果肉が柔らかくなって、味がぼやけてしまうのです。せっかくの酸味のパンチもジャブ程度に落ちてしまいます。
そういったこともあり、スーパーなどでもあまり取り扱っていないのです。手に入りにくい貴重なリンゴということで、「クッキングアップル ブラムリー」のファンクラブまでできてるんです!
そんな滅多に出会えないリンゴ。だったら家で育てよー! ということで、ぜひ皆さんもこれからのお料理やお菓子作りのひとアクセントにいかがですか?
リンゴの木は晩春頃に花弁が5枚で一重咲きの美しい花が開花します。どの品種も花も実も美しく、生垣に使ってみたり観賞用としても注目です。仕立て方で樹形をコンパクトにできますので、ベランダや庭植え果樹に最適です。
日本ではリンゴは生で食べるのが主流ですが、欧米では料理に用いられることが多く、生食用のリンゴを「デザートアップル」や「イーティングアップル」、料理などに適した加熱調理用のリンゴを「クッキングアップル」と呼んでいます。「クッキングアップル」はまだ日本では馴染みがなく、流通も少ないので、手に入れるのが難しいリンゴです。
調理に向いているリンゴ3品種にどんな違いがあるか比べてみました!
グラニースミス
収穫時期・・・11月中旬ごろ
果実の色・・・青(黄緑)
果重 ・・・300g前後
甘み ・・・ ◯
酸味 ・・・ ◎
日持ち ・・・◎
その他 ・・・良い歯ごたえ
強い酸味が特徴の加熱調理用リンゴ。クッキングアップル界の王様!
ブラムリー
収穫時期・・・8月下旬ごろ
果実の色・・・青(緑)
果重 ・・・200g前後
甘み ・・・ △
酸味 ・・・ ◎
日持ち ・・・△
その他 ・・・煮るとトロトロ
紅玉
収穫時期・・・10月中旬ごろ
果実の色・・・赤
果重 ・・・300g前後
甘み ・・・ ◯
酸味 ・・・ ◯
日持ち ・・・△
その他 ・・・ジューシー
クッキングアップル \“ ブラムリー ” の特徴
学名
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Malus pumila バラ科 リンゴ属
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開花時期
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5月上旬
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花色・大きさ・花形
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白・中輪咲き(4cm位)・一重
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収穫時期
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8月下旬頃
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果実の大きさ
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★★★☆☆ 中果 200~300g
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甘さ
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★★☆☆☆ 平均糖度:9度
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果実の用途
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ジャム、グラッセ、パイやケーキなどの焼き菓子、料理
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結果年数
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3~5年
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自家結実性
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1本でならない(S遺伝子型:S2S3S26 受粉は他のリンゴ苗を近くに植えてください)
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推奨受粉樹
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アルプス乙女、ふじ、王林、紅玉、プロフュージョン、メイポール
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最終樹高
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地植え:2m 鉢植え:1m (落葉小高木)
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最終葉張り
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1m ~ 3m 半開帳性
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栽培用途
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果樹畑、花壇、鉢植え(7号鉢以上)、庭木、記念樹、シンボルツリー
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植栽適地
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北海道中部~九州
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育てやすさ
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★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた、 耐寒性強い、耐暑性普通
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耐病害虫性
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耐病性:普通につく 害虫:普通につく
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芽吹き時期
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4月頃
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花言葉
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名声、誘惑
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植え方・用土
秋~梅雨位までに植え付けします。開花期が早いので秋植えをおすすめします。葉が芽吹いた後に植え付けする場合は根を崩さないように植えてください。水はけと通気性の良い肥沃な土を好みます。日当たりの良い場所に浅く植えます。夏の水分不足による葉やけを起こさせないように、夏は乾燥したらたっぷり水を与えてください。
梅雨以降に植え付けする場合は水やりを忘れずに。
YD苗では、1mくらいの植え付け間隔で大丈夫です。通常台木では仕立て方にもよります。自然樹形で剪定をしないで大きく育てても良い場合は間隔4~5mあけます。
地植えで西日が当たる場所では乾燥防止のマルチングをお勧めします。土の乾燥や地熱の高温化を予防しましょう。
鉢植えでは落葉果樹専用培養土の「果樹の土」がベスト。
地植えでは庭土に花ひろば堆肥 極みを4割ほど(袋半分~1袋くらい)混ぜた土に植えます。水はけが悪い場合はパーライトを10リットルほど土に混ぜてください。
春の植え付け方法
芽吹きは始まる春の植え付けでは根っこを崩さずにそっと植えます。ポットや鉢から抜いた時に土がボロボロ落ちても構いません。
植え付け3年以上経過した苗木の移植や鉢増しなどの植え替えはなるべく冬に行います。どうしても移植を春に行う場合はできるだけ根を大きく掘り取り、地上部をできるだけ小さく剪定をして掘り取って、なるべく根を乾かさないように早めに定植してください。
夏の植え付け方法
なるべくなら地植えは控えますが、毎日水やりができるようであれば地植えします。
地植え後は根が浅く土に馴染んでいないので毎日から2日に1度のペースで秋に定期的に雨が降る季節が来るまで水やりを丁寧におこなってください。
鉢から鉢への植え替えでは根を崩さずに植え替えします。
秋の植え付け方法
根がまだ活動をしている秋の植えつけは、乾燥に強く育つと言われます。
秋の植え付けは春の植え付けと同様の要領で行います。
しばらくで苗木の成長が止まりますので、秋の植え付け時の肥料は与えても与えなくてもどちらでも良いです。
冬の植え付け方法
12月~3月ごろが植え付け適期。土が凍るような寒冷地でなければ12月が最適。移植も生長が休眠する冬の季節です。
寒冷地では冬の前に終わらせるか、春植えをおすすめします。
鉢への植え付けは寒冷地でも可能です。鉢土が凍結しない場所で育ててください。
ポットや鉢から抜いたら根を少し広げるように植えても大丈夫です。根を乾燥させないように植えます。
水やり
鉢植えの場合は、春ごろから9月ごろまでは鉢土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えてます。落葉時期の冬は水の与えすぎに注意です。冬は1週間以上鉢土が乾かないこともあります。10月ごろからは鉢土の表面が乾いていても土中が湿っている場合、鉢を持ち上げて重い時は水やりはしません。鉢土が乾いて鉢植えが軽く感じられるようになったら水やりします。
庭植えの場合は、水やりは必要ありません。5月に入ってから植え付けた場合は、雨が降らない日が1週間以上続く時はは毎日水を与えます。秋になり雨が降るようになったら、水やりは雨にまかせても大丈夫です。
肥料のやり方
幼木期は肥料は控えめに育てます。収穫後の12月末に化成肥料を100~150g程度与えてください。なりはじめてからも枝の伸び方を見ながら加減してください。
花芽の付き方
花芽は前年に伸びた枝のわき目が伸びて、その先端に7月中~下旬に花芽ができます。
早めの摘蕾摘果で隔年結果を防ぎます。
短果枝の花芽だけ残して長い枝の先や先端の花芽は開花前に摘蕾します。1果そうに6~7輪花を咲かせますが中心果だけ残して他はすべて摘果します。
生理落果する時期の摘果なので様子を見ながら2~3回に分けて摘果してください。軸が短く上向きの果実は落果しやすいです。
大玉種は4~5短果枝に1果、中玉は3短果枝に1果に摘果していきます。
剪定方法
剪定によってコンパクトに管理することも可能です。トレリス仕立て(壁面にひらぺったく誘引する)やエスパリエ仕立て(うちわみたいな感じにひらぺったくする)場合など、仕立て方もさまざまです。
大鉢に王林とふじをツイストして植えて、エスパリエ仕立てにしてみた。YD苗は植え付け時に地際から60cmくらいに切り戻し、支柱をつけます。 通常台木は地際から40cmくらいに切り戻し、支柱をつけます。
短果枝にに花芽をつけさせるために、主枝や長果枝は12月に先端を少し切り戻しします。
その他豆知識
リンゴは耐寒性が強く、北海道中部以南から鹿児島北部くらいまで栽培できます。昼夜の寒暖差がないと着色不良になることがあり、暖地では成熟が遅い富士や王林などの晩成種がおすすめ。
病害虫の予防法
5月頃からアブラムシや黒星病、縮葉病に注意です。発生しだい消毒します。薬剤散布を控えて栽培するには袋がけがおすすめです。6月上旬には袋がけし、収穫の1ヶ月前に袋を外します。晩成種は夜蛾の被害が出るので防蛾網をかけるとよいです。
増やし方
接ぎ木で増やします。