植え方・用土
日当たりがよく冬は暖かい場所で育てます。熱帯果樹ですが耐寒性はあるので、関東南部以西であれば一年中、戸外で栽培できます。生育適温は15~33℃。本来大木になる木なので鉢植えでの管理がおすすめです。冬は、寒風に弱いので防寒対策をしたほうが安心できます。幼木の頃は、気温が5℃以下になったら室内へ取り込みましょう。
水はけの良い酸性の用土を好みます。自分で作る場合は、赤玉土6、
ピートモス3、川砂1の配合など。市販の園芸用培養土でも問題ないです。
花ひろば培養土(鉢植え専用用土) か
ブルーベリーの土がおすすめです。
※強風に弱いため、暴風対策をしっかり行ってください。また、根が繊細なので植え付け時は根を崩さないようにします。基本的に移植は向かないため、地植えの場合はよく場所を選んで植えましょう。
植え付け、植え替え適期は5~6月になりますが水管理さえしてもらえばいつでも可能です。鉢植えの場合は2年に1回は植え替えをしてください。
水やり
鉢土の表面が乾いてから水を与えます。生育期や夏場は水切れを起こしやすいので注意します。庭植えにした場合は、根づいてしまえば特に水やりをする必要はないですが、夏は成木でも水やりをしましょう。夏の水やりを怠ると木が弱ります。
肥料のやり方
肥料は、春から秋までの3月と9月に緩効性の
化成肥料の元気玉などを控えめに施します。開花している5月には、速効性の液体肥料(
有機液肥オーガニック液肥)を与えます。苗の状態によってはその他の時期にも追加で速効性の液体肥料を与えます。
花芽の付き方
1つの花に雄しべと雌しべを持つ両性花ですが、雄しべと雌しべで成熟時期が異なり、一緒に開花することのない雌雄異熟花です。アボガドは開花時間帯の違いにより、1日目の午前中に雌花が咲き、2日目の午後から雄花が咲くAタイプ、1日目の午前中に雄花が咲き、2日目の午後から雌花が咲くBタイプの2種類に分類することが出来ます。Aタイプはハス、
ベーコン、
メキシコーラなど、Bタイプはスダノ、
フェルテなどになります。
ですので、AタイプとBタイプの開花タイプの異なるものを一緒に育てて頂くのをおすすめします。
受粉はミツバチなどによって行われますが、環境によっては難しいので、筆などを使って人工授粉を行って頂くほうが良いです。接木苗で結実年数はおおよそ3~5年です。
剪定方法
剪定の時期は3~5月頃に行ってください。苗木の高さが30~40cm程になったら、頂点を摘み取る、摘心という作業を行います。そうすることで、枝が横に生えやすくなり、高さを抑えられます。
成長し込み合っている枝や細い枝、枯れている枝などを、剪定バサミで付け根から切って間引き剪定を行いましょう。剪定によって、幹に日が当たりやすく、また、風通しが良くなるので、炭疽病の予防にもなります。
その他栽培や性質の注意点
※葉の寿命は短く1年ほどで落葉し、新しい葉に生え変わります。
※隔年結果性があります。
その他豆知識
日当たりがよく冬は暖かい場所で育てます。熱帯果樹ですが耐寒性はあるので、関東南部以西であれば一年中、戸外で栽培できます。生育適温は15~33℃。本来大木になる木なので鉢植えでの管理がおすすめです。冬は、寒風に弱いので防寒対策をしたほうが安心できます。幼木の頃は、気温が5℃以下になったら室内へ取り込みましょう。若木は倒れやすいので支柱を立ててください。
病害虫の予防法
病気:炭そ病
枝が混んで風通しが悪くなると、葉に黒褐色の病斑が現れる炭そ病が発生することがあります。
害虫:カイガラムシ、ハダニ
枝が混むと枝葉にカイガラムシやハダニが発生することがあります。樹勢が強く、枝が密生しやすいので、剪定することで風通しをよくします。
増やし方
5~9月頃に種を土に半分ほど埋めて発芽させることも出来ます。種から育てた実生苗は結実まで6年以上かかることが多く、大木になりやすいです。
剪定した枝を数時間水に浸して置き、土に挿せば挿し木で増やせます。