アボカドの木|スチュワート
世界一栄養価が高い果物
油分多めで濃厚な味わいが楽しめる品種
「スチュワート」は、洋ナシ型の果皮が濃い紫色になるアボカドです。重さは170~360gほどで、果肉は鮮やかな緑黄色。品質が良く、ナッツの香りがし、油分20%にを誇る濃厚な味わいが楽しめます。
アボカドは別名「森のバター」とも呼ばれ、栄養価が高く、「世界一栄養価が高い果物」としてギネスに登録もされているほど栄養豊富なフルーツです。ビタミンEや食物繊維が豊富に含まれており、なによりも脂質が多く、その80%以上が不飽和脂肪酸のためコレステロールの心配が少なくてヘルシーな果実として人気です。クリーミーでまったりとした口当たりの果肉は甘味がほとんどなく、サラダやハンバーガー、またお醤油にもよく合います。
※アボカドは放任すると30m近くまで大きく成長する高木樹です。一般家庭で整枝しても10m前後まで大きく成長する可能性があります。鉢植えで樹高を抑えて管理、栽培していただくことをおすすめします。
※耐寒性はありますが、幼木のころは寒さに耐えられない可能性があります。たまたま暖冬で越冬できたものだから、翌年油断して寒さで枯らしてしまうことがあります。鉢植えで管理して木を大きくなってから、地植えをしていただくと安心です。4~6年生になると寒さも強くなっていきます。
Aタイプは雌雄異熟花で、開花1日目の午前中に雌花になり、2日目の午後から雄花になります。
※1本では結実しません。以下の推奨受粉樹のいずれかなどを近くで植えてください。
・ベーコン:耐寒性あり(-4度)
・ズタノ:もっとも育てやすい品種。樹勢が強い。
・フェルテ:耐寒性あり(-4度)低樹高栽培に向く。
・エッティンガー:耐寒性あり(-4度)300~400gの大実
・グリーンゴールド:豊産性で1月~4月まで長期間収穫できる
アボカドの木の特徴
学名
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Persea americana クスノキ科 ワニナシ属
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別名
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ワニナシ(alligator、pear)、森のバター、バターフルーツ
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交配親
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グアテマラ系
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開花時期
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5月頃
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花色・大きさ・花形
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白
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収穫時期
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10月~12月
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果実の大きさ
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★★★★☆ 大果 170~360g
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果実の用途
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生食、料理、サラダ、ジュース
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結果年数
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3~5年
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自家結実性
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1本では成りにくい ※人工授粉がおすすめ(Aタイプ(雌雄異熟花:1日目の午前中に雌花になり、2日目の午後から雄花になる)です。 ※自然受粉するには「Bタイプ」のアボカドと一緒に育ててください。)
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推奨受粉樹・結実率順で記載
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Bタイプ(カハルー、グリーンゴールド、フェルテ、ベーコン、マラマ、ミゲル、モンロー、ロレッタなど)
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最終樹高
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地植え:2m ~ 10m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑高木)
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最終葉張り
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5m ~ 7m 開帳性
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栽培用途
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鉢植え、記念樹、観葉植物、インテリアプランツ、果樹園
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成長の早さ
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早い (60cm/年)
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植栽適地
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日本全国(原則、鉢植え栽培)
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育てやすさ
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★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた、耐陰性やや弱い、土壌酸度:弱酸性 耐寒性やや強い(-4度)、耐暑性やや強い、耐乾性やや弱い
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耐病害虫性
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耐病性:普通 害虫:普通
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芽吹き時期
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4月~5月
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トゲの大きさ
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なし
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商品は接ぎ木ポット苗です。根鉢の部分も含め高さ約60cmです。根鉢の大きさは5号(直径15cmポット)です。
接木苗は結果年数が早く植え付け3~5年で収穫見込みです。台木の品種は特定できておりません。不明です。 |
アボカド スチュワート Aタイプの育て方
植え方・用土
日当たりがよく冬は暖かい場所で育てます。熱帯果樹ですが耐寒性はあるので、関東南部以西であれば一年中、戸外で栽培できます。生育適温は15~33℃。本来大木になる木なので鉢植えでの管理がおすすめです。冬は、寒風に弱いので防寒対策をしたほうが安心できます。幼木の頃は、気温が5℃以下になったら室内へ取り込みましょう。
水はけの良い酸性の用土を好みます。自分で作る場合は、赤玉土6、ピートモス3、川砂1の配合など。市販の園芸用培養土でも問題ないです。花ひろば培養土(鉢植え専用用土) かブルーベリーの土がおすすめです。
※強風に弱いため、暴風対策をしっかり行ってください。また、根が繊細なので植え付け時は根を崩さないようにします。基本的に移植は向かないため、地植えの場合はよく場所を選んで植えましょう。
植え付け、植え替え適期は5~6月になりますが水管理さえしてもらえばいつでも可能です。鉢植えの場合は2年に1回は植え替えをしてください。
水やり
鉢土の表面が乾いてから水を与えます。生育期や夏場は水切れを起こしやすいので注意します。庭植えにした場合は、根づいてしまえば特に水やりをする必要はないですが、夏は成木でも水やりをしましょう。夏の水やりを怠ると木が弱ります。
肥料のやり方
肥料は、春から秋までの3月と9月に緩効性の化成肥料の元気玉などを控えめに施します。開花している5月には、速効性の液体肥料(有機液肥オーガニック液肥)を与えます。苗の状態によってはその他の時期にも追加で速効性の液体肥料を与えます。
花芽の付き方
1つの花に雄しべと雌しべを持つ両性花ですが、雄しべと雌しべで成熟時期が異なり、一緒に開花することのない雌雄異熟花です。アボガドは開花時間帯の違いにより、1日目の午前中に雌花が咲き、2日目の午後から雄花が咲くAタイプ、1日目の午前中に雄花が咲き、2日目の午後から雌花が咲くBタイプの2種類に分類することが出来ます。Aタイプはハス、ベーコン、メキシコーラなど、Bタイプはスダノ、フェルテなどになります。
ですので、AタイプとBタイプの開花タイプの異なるものを一緒に育てて頂くのをおすすめします。
受粉はミツバチなどによって行われますが、環境によっては難しいので、筆などを使って人工授粉を行って頂くほうが良いです。接木苗で結実年数はおおよそ3~5年です。
剪定方法
剪定の時期は3~5月頃に行ってください。苗木の高さが30~40cm程になったら、頂点を摘み取る、摘心という作業を行います。そうすることで、枝が横に生えやすくなり、高さを抑えられます。
成長し込み合っている枝や細い枝、枯れている枝などを、剪定バサミで付け根から切って間引き剪定を行いましょう。剪定によって、幹に日が当たりやすく、また、風通しが良くなるので、炭疽病の予防にもなります。
その他栽培や性質の注意点
※葉の寿命は短く1年ほどで落葉し、新しい葉に生え変わります。
※隔年結果性があります。
その他豆知識
日当たりがよく冬は暖かい場所で育てます。熱帯果樹ですが耐寒性はあるので、関東南部以西であれば一年中、戸外で栽培できます。生育適温は15~33℃。本来大木になる木なので鉢植えでの管理がおすすめです。冬は、寒風に弱いので防寒対策をしたほうが安心できます。幼木の頃は、気温が5℃以下になったら室内へ取り込みましょう。若木は倒れやすいので支柱を立ててください。
病害虫の予防法
病気:炭そ病
枝が混んで風通しが悪くなると、葉に黒褐色の病斑が現れる炭そ病が発生することがあります。
害虫:カイガラムシ、ハダニ
枝が混むと枝葉にカイガラムシやハダニが発生することがあります。樹勢が強く、枝が密生しやすいので、剪定することで風通しをよくします。
増やし方
5~9月頃に種を土に半分ほど埋めて発芽させることも出来ます。種から育てた実生苗は結実まで6年以上かかることが多く、大木になりやすいです。
剪定した枝を数時間水に浸して置き、土に挿せば挿し木で増やせます。