植え方・用土
暑さ寒さに強く全国で育ちます。夏に乾燥しすぎると葉焼けするので適湿地を選んで植えつけてあげて下さい。暖地では夏はやや半日陰を選んで植えつけると無難です。暑さ対策のために株元を
ココチップなどでマルチングをおすすめします。
根張りが良くなるように
腐葉土もしくは
堆肥をすき込んで植えつけるといいです。水はけが悪い場合は
パーライトや鹿沼土を混ぜてください。
鉢植えでは
培養土和みに鹿沼土と
腐葉土を2割程度加えるとよいです。
冷涼地では植えっぱなしでも良く育ちますが、暑さが厳しい暖地では2~3年に1回は
腐葉土や
堆肥を良くすきこみ土壌改良をして植え替えると順調に生育します。
3~4月か10~11月が植え付け適期ですが、真夏以外、周年植え付けできます。込み合いすぎたり、花が少なくなってきたら早春か秋に株分けして植えなおしてください。
鉢植えは1~2年おきに古い土を落として植え替えてください。
水やり
植え付け直後で根が張っていないものは乾き具合によって水やりが必要になります。ひさしや木の下、風向きによって雨のかかりにくい所も同様で、土の中まで十分しみ込むようにたっぷりと与えます。 水やりの時間は、夏は朝のうちに、冬は午前中、昼前ぐらいがいいです。
鉢植えの場合、乾いたら与えるのが基本ですが、夏は乾かし気味に、休眠期は控えめに与えて多湿に注意するなど、成長に合わせた水加減が必要です。また、太平洋側では冬は意外 に乾きます。
肥料のやり方
化成肥料の「元気玉」を4~5月と10月ごろに適量お与え下さい。多すぎると根が傷むので、数回に分けて少しずつ与えるとよいです。
剪定方法
花色が退色したら早めに花がらを切り取って下さい。
その他栽培や性質の注意点
切花に用いるときは蕾のうちに収穫すると開花しないので、開花させてから収穫しましょう。
病害虫の予防法
特に注意する病害虫はありませんが、アブラムシやヨトウムシ、ハダニがつくようです。薬剤散布で駆除しましょう。水はけが悪いと長雨の時期に白絹病や灰色かび病が出ます。
日頃の観察が大切で、害が広がらないように早めの防除や対策を心がけて下さい。
環境や種類選びによってもかなり減らすことができます。また、同一品種を多く植えるのではなく、いろいろな品種にハーブなどを加えて混植することも対策の一つです。
※害虫よけには、「ニーム核油かす」を適量お使い下さい。
●病気と害虫を防ぐ工夫
(1.適材適所)
植物を健康に育てるためには、環境に適したものを植えることが大切です。
住んでいる地域の気候の特徴を考え、庭の日照、風通、排水性などを考慮し、無理なく育つ植物を選びます。
※排水性UPには「
パーライト」をご使用下さい。保水性UPには「
腐葉土」をご使用下さい。
(2.連作をしない)
同じ種類の植物を同じ場所に何年も植えていると、連作障害を起こすとともに、その植物に被害を及ぼす同一の病害虫の密度が高まります。
(3.水やり、肥料の過多(特にチッ素肥料))
軟弱に育ち、病気に対する抵抗力がなくなります。株間を適切にとり、切り戻しや間引きなどを行い、日当りと風通しを良くすることが大切です。
(4.花がらをこまめに摘み取る)
花がらが茎葉に付着した状態で雨に当たると、灰色かび病(ボトリチス病)を発生させます。花がらをつけておくと種がつき、株も消耗します。なるべく早く摘み取ります。
(5.雑草を放置しない)
雑草は風通しや株元への日照を妨げ、病害虫を発生しやすくするだけでなく、土壌の養分も横取りします。
増やし方
3~4月、10~11月に株分けや根伏せで増やします。3~5芽の塊で分けて植えてください。種まきでも増えます