植え方・用土
乾燥には強い反面、日本の高温多湿の夏に弱いものが多いので、
パーライトや
腐葉土をすきこみ、盛り土をするなどできる限り水はけを良くします。明るい日陰でも十分育ちますが、花付きを良くしたいならできる限り日に当てた方が良いでしょう。
根詰まりを起こすと生育が悪くなるので、庭植えは数年、鉢植えは2~3年ごとの春か秋に植え替え、株の整理をします。
水やり
根付いてしまえば雨任せで大丈夫。植え付け直後で根が張っていないものは乾き具合によって水やりが必要になります。ひさしや木の下、風向きによって雨のかかりにくい所も同様で、土の中まで十分しみ込むようにたっぷりと与えます。 水やりの時間は、夏は朝のうちに、冬は午前中、昼前ぐらいがいいです。
鉢植えの場合、乾いたら与えるのが基本ですが、夏は乾かし気味に、休眠期は控えめに与えて多湿に注意するなど、成長に合わせた水加減が必要です。また、太平洋側では冬は意外 に乾きます。
肥料のやり方
「ニーム核油かす」か
化成肥料を少なめに与えて下さい。
夏は肥料は与えないほうが良いです。夏に肥料が効いていないようにします。
剪定方法
種を取らない場合は花後に花茎を根元から切り戻してください。
地際から伸びる勢いの良い芽を伸ばすようにします。
病害虫の予防法
日頃の観察が大切で、害が広がらないように早めの防除や対策を心がけて下さい。
環境や種類選びによってもかなり減らすことができます。また、同一品種を多く植えるのではなく、いろいろな品種にハーブなどを加えて混植することも対策の一つです。
※害虫よけには、「ニーム核油かす」を適量お使い下さい。
●病気と害虫を防ぐ工夫
(1.適材適所)
植物を健康に育てるためには、環境に適したものを植えることが大切です。
住んでいる地域の気候の特徴を考え、庭の日照、風通、排水性などを考慮し、無理なく育つ植物を選びます。
※排水性UPには「
パーライト」をご使用下さい。保水性UPには「
腐葉土」をご使用下さい。
(2.連作をしない)
同じ種類の植物を同じ場所に何年も植えていると、連作障害を起こすとともに、その植物に被害を及ぼす同一の病害虫の密度が高まります。
(3.水やり、肥料の過多(特にチッ素肥料))
軟弱に育ち、病気に対する抵抗力がなくなります。株間を適切にとり、切り戻しや間引きなどを行い、日当りと風通しを良くすることが大切です。
(4.花がらをこまめに摘み取る)
花がらが茎葉に付着した状態で雨に当たると、灰色かび病(ボトリチス病)を発生させます。花がらをつけておくと種がつき、株も消耗します。なるべく早く摘み取ります。
(5.雑草を放置しない)
雑草は風通しや株元への日照を妨げ、病害虫を発生しやすくするだけでなく、土壌の養分も横取りします。
増やし方
3~4月、10~11月に株分けや挿し芽、根伏せ(
キパリッシアス種)で増やします。株の脇から芽が伸びるのでそれを切り分ければすぐに増やすことができます。地下茎で増えます。