植え方・用土
日当たりと水はけのよい場所であれば、それほど場所も選ばずに栽培できます。やせ地でも育ちますが、腐植質が多く水もちの良い場所のほうが生育良好です。種や品種によって性質の強弱があり、繁殖力にも違いが見られます。
春か秋の植え付けが適当ですが、水管理に気をつければ一年中植え付け可能です。ディディマ種やフィスツローサ種は、地下茎が長く伸びて広がるので、場所や目的によっては根域を制限しておく必要があります。
繁殖力が旺盛なので、鉢植えは毎年植え替え、庭植えでは数年ごとに掘り上げ、必要な分だけ植え直します。鉢の植え替えは土も新しいものにしてあげてください。
水やり
庭植えでは、根がしっかり張ったものには、ほとんど水やりの必要はありません。赤花のディディマ種は、乾燥させると株が弱るので、様子を見て水やりします。
鉢植えでは、用土が乾き始めたらたっぷりと水を与えます。春の成長期から開花期までは、特に水切れしないよう十分に与えます。
肥料のやり方
庭植えでは、腐植質の多い場所では施さなくてもよいくらいですが、3月から4月と9月から11月に、株のまわりに緩効性肥料などをまいておくと、生育がより旺盛になり、花数もふえます。
鉢植えも、3月から4月と9月から11月に、緩効性肥料などを置き肥として施し、さらに春の成長期から開花期まで、生育の様子を見て
液体肥料を月2~3回施します。
剪定方法
開花後も球状に長く残るので、しばらく観賞することができます。見た目が悪くなってきたら花茎で切り取ります。休眠期に入る、晩秋には地際近くで刈り込んでおきます。
病害虫の予防法
品種によってかなり異なりますが、総じてうどん粉病がつきやすい傾向にあります。適宜剪定を行い、風通しを良くしておきましょう。病気になった葉っぱは、葉ごと取り除きます。日頃からよく観察し、アブラムシ、ヨトウムシ、メイガ類などの害虫が確認できたら、すぐに防除を行いましょう。
増やし方
株分け、さし芽、タネまき