【水やり】 雨水だけで十分育ちますが、乾くようであれば水やりをします。西日の当たらない涼しい場所で育ててください。 【肥料】 春と秋に緩効性化成肥料を与えます。 【剪定】 春に花茎が伸び始めますが、中空であるため風で折れやすいので支柱を立てて誘引をするといいです。 【増やし方】 耐暑性が弱く、短命な宿根草なので暖地では半日陰でも夏に枯れることがあります。なので、一年草扱いすることが多いです。種で増やします。 (上手な種の蒔き方) タネは寿命が短いので、自家採種の場合はまきどきまで必ず乾燥剤を入れて冷蔵庫で保管して下さい。 発芽適温は15~20℃とやや低く、種蒔きは9月中・下旬が目安です。それより早い時期に蒔いてしまうと、発芽しても年内に貧弱な花穂で開花してしまいます。 育苗箱などに「種蒔き培養土」を用いて蒔き、覆土をする。発芽には2週間ほどかかり、10月上旬に発芽します。 10月下旬に本葉が1~2枚となったら、根を傷めないように2.5号ポットに鉢上げをします。 その後、日当たりのよい温かい場所で生育を促し、11月中・下旬に本葉4~5枚の菜を定植してください。 定植時期は早い方が根の活着がよく、翌年にボリュームのある花穂が見られます。 【病気と害虫】 苗の時期に立ち枯れ病やヨトウムシが出ます。風通しのよい場所で管理してください。 日頃の観察が大切で、害が広がらないように早めの防除や対策を心がけて下さい。 環境や種類選びによってもかなり減らすことができます。また、同一品種を多く植えるのではなく、いろいろな品種にハーブなどを加えて混植することも対策の一つです。 ※害虫よけには、「ニーム核油かす」を適量お使い下さい。 ●病気と害虫を防ぐ工夫 (1.適材適所) 植物を健康に育てるためには、環境に適したものを植えることが大切です。 住んでいる地域の気候の特徴を考え、庭の日照、風通、排水性などを考慮し、無理なく育つ植物を選びます。 ※排水性UPには「パーライト」をご使用下さい。保水性UPには「腐葉土」をご使用下さい。 (2.連作をしない) 同じ種類の植物を同じ場所に何年も植えていると、連作障害を起こすとともに、その植物に被害を及ぼす同一の病害虫の密度が高まります。 (3.水やり、肥料の過多(特にチッ素肥料)) 軟弱に育ち、病気に対する抵抗力がなくなります。株間を適切にとり、切り戻しや間引きなどを行い、日当りと風通しを良くすることが大切です。 (4.花がらをこまめに摘み取る) 花がらが茎葉に付着した状態で雨に当たると、灰色かび病(ボトリチス病)を発生させます。花がらをつけておくと種がつき、株も消耗します。なるべく早く摘み取ります。 (5.雑草を放置しない) 雑草は風通しや株元への日照を妨げ、病害虫を発生しやすくするだけでなく、土壌の養分も横取りします。 |