植え方・用土
日当たりのよい場所で育てます。夏は半日陰のほうが良いです。夏の西日を避けれる場所が理想です。植え付け時期は9月上旬~4月下旬です。
用土は排水性と通気性に優れ、適度な保水性のある土が適しています。鉢植えは赤玉土(中粒・小粒)6:
腐葉土4の割合で混ぜた用土で植え付けてください。中性~弱アル
カリ性の土を好みます。
花ひろば培養土でもO.Kです。地植えの場合は花ひろば
堆肥で植えるのをおすすめします。
ユリは深植えを好むため、深くまでよく耕します。小・中型の球根でも深さ20~30cmくらいまで、大型のユリや、草丈が高くなる品種の場合は、深さ30~40cmくらいまで耕します。
球根の約3倍の深さに植えてください。植え付け間隔は球根直径を3個分以上を空けて植えます。球根の鉢植えの場合はなるべく深めの鉢を用い、球根の高さの1個分以上の深さに植えます。ちょうど鉢の高さの真ん中に球根がくる深さに植えるのが理想です。
ユリの球根は乾燥を嫌うので、お届け後は球根を乾燥させないよう、早めに定植してあげてください。
水やり
鉢植えは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。地植えも乾くようならしっかり水を与えるようにし、冬は乾燥防止のためにわらや
腐葉土を敷くと尚良いでしょう。冬の休眠期は水やりは控えめにしてください。
ユリは乾燥に弱いので水切れに注意して育ててください。
肥料のやり方
植え付け時に緩効性
化成肥料を土に混ぜておきます。追肥は春に芽が出て葉を広げはじめた頃と、花が咲き終わった後に1回ずつ、粒状の
化成肥料などを株元に少量ばらまきます。
また、芽が伸び始めて花が終わるまでは
液体肥料を1~2週に1回与えるとよいです。
剪定方法
花が終わったら花がらが落ちる前に早めに摘み取ります。なるべく葉や茎が残るよう花の付け根から摘み取るようにします。秋になり葉が枯れてきたら、地際から茎を切り取ります。十分な間隔を空けて植えている場合は2~3年植えっぱなしでもよいです。
掘り上げる場合は、茎を切り取った後に掘り上げます。
その他豆知識
【百合の球根を深く植える理由】
ユリの根は球根の下から出る下根と、球根の上に伸びた地下茎から出る上根があり、それぞれに役割が異なります。下根は主にしっかりと体を支えるためのものです。上根は水分や養分を吸収する役割を持っています。
球根を浅く植えてしまうと上根が出る部分が少なくなってしまうため、上根の量が減り、きちんと水分や養分を吸収できなくなります。なので、ユリは深く植えるのが良いです。
植えっぱなしでも2~3年はよく育ちますが、連作障害を起こす恐れがあるので、2~3年で球根を掘り上げ、場所を変えて新しい土に植え替えたほうがよいです。
ユリの球根は乾燥を防ぐための表皮がないため、掘り上げ後はすぐに新しい土に植え付けるようにします。後日に植え付ける場合はビニール袋に湿ったおがくずや
ピートモスなどと一緒に入れ、冷暗所で保管します。乾燥に弱いので時々は状態を確認し、乾燥しているようであれば霧吹きなどで湿らせるようにしてください。
病害虫の予防法
アブラムシの発生に注意してください。10月になると地上部が枯れてくるので、翌年の春に伸びて来た芽に病気が発生しないよう枯れた茎を地際から切り取り、処分します。アブラムシ対策については、ベニカXファインスプレーがおすすめです。
増やし方
球根の鱗片を一枚ずつはがして砂にさして発根させる鱗片ざし、花が終わった後に球根の上部につく木子という子供の球根や葉っぱの付け根に付くむかごを外してほかの場所に植える方法などがあります。いずれも花が咲くまで早くて2~3年かかります。