植え方・用土
植え付けは秋~春植えがおすすめです。春~初夏の植え付けでは根を崩さずに植えてください。土質や植え場所は選びませんが、夏の強い光で葉やけしやすいので半日陰~日陰か午前中の日当たりの場所が良いです。青みを帯びた品種は日当たりに植えたほうが葉が白い粉を吹いたように美しくなります。
腐葉土や
堆肥をたっぷりすき込んだ土に3cmくらい深めに植えると良いです。品種によって葉張りが異なるので、植え付け間隔は小型種で20cm、中型で40cm、大型で80cmくらい離します。最初は込み合っても良いくらいで植えて、1~2年で間引くように配置のバランスを整えるように冬に植えなおすのも良いです。
水やり
湿り気のある場所が好きです。雨が当たる場所であれば、水やりは特に必要はありませんが、適度に湿り気のある場所が良いです。
肥料のやり方
肥料は控えめで大丈夫です。緩効性
化成肥料や
有機液肥を春に控えめに与えます。
花芽の付き方
ギボウシの花は7月~8月、株もとから花茎が立ち上がってきて開花します。花が終わったら株元で花茎をカットしましょう。
剪定方法
花は必ずしも観賞価値があるとは限らないので、花茎が伸び始めたら切り落としても良いです。花が終わったあとの花茎に種がつき、それもまた風情があります。
病害虫の予防法
白絹病が出ることがあります。初夏に地際の葉がらが茶褐色になって次々と倒れます。病変部を切り取り、殺菌剤で土と病変部を消毒します。日頃の観察が大切で、害が広がらないように早めの防除や対策を心がけて下さい。環境や種類選びによってもかなり減らすことができます。また、同一品種を多く植えるのではなく、いろいろな品種にハーブなどを加えて混植することも対策の一つです。
増やし方
寿命は長いので株分けしなくても長く楽しめます。増やす場合は株分けで増やします。地植えなら2~3年、鉢植えなら1~2年くらいが株分けの目安です。大きくなり過ぎてきた、混み合って花付きが悪くなったかも、と思ったら株分けをします。時期は秋と春の彼岸頃で、株をハサミで丁寧に切り分けます。太い根はなるべく切らずに腐った根を取り除き、それぞれの芽になるべく多くの根を残すようにします。実生(種)でも増えますが、斑が消えたりして原種に戻ることが多いです。