【水やり】 やや湿り気味の土質を好みます。水切れに弱いので、生育期の春と秋は乾かさないように水やりをしっかりします。夏は木々の下など日陰で管理しながら直射日光を避けた場所で管理します。 冬は休眠しているので、土が乾いたらたっぷりと与えます。 【肥料】 水はけのよい土が適しています。日向土の小粒4:赤玉土の小粒4:腐葉土2の割合で混ぜた土に植えます。年々株が小さくなっていくようであれば、肥料不足というよりも根ぐされによるものの場合もありますので、水はけの良い土にうえてください。 肥料は花後から秋まで有機液肥を2週間おきに与えます。夏は暑さで生育が鈍化しますので肥料は控えます。 【病気と害虫】 ウィルス病を媒介するアブラムシに注意です。丈夫なエビネですがウィルス病になると薬剤での治療が難しいです。ウィルス病はアブラムシや消毒が不十分なハサミなどから媒介しますので、アブラムシの予防をします。 ウィルス性の病気にかかると新芽がまだら模様になり、株が弱り、花も咲きにくくなります。治療が難しく、他にも感染するので隔離します。 ナメクジは見つけ次第駆除します。 日頃の観察が大切で、害が広がらないように早めの防除や対策を心がけて下さい。 環境や種類選びによってもかなり減らすことができます。また、同一品種を多く植えるのではなく、いろいろな品種にハーブなどを加えて混植することも対策の一つです。 ※害虫よけには、「ニーム核油かす」を適量お使い下さい。 ●病気と害虫を防ぐ工夫 (1.適材適所) 植物を健康に育てるためには、環境に適したものを植えることが大切です。 住んでいる地域の気候の特徴を考え、庭の日照、風通、排水性などを考慮し、無理なく育つ植物を選びます。 ※排水性UPには「パーライト」をご使用下さい。保水性UPには「腐葉土」をご使用下さい。 (2.連作をしない) 同じ種類の植物を同じ場所に何年も植えていると、連作障害を起こすとともに、その植物に被害を及ぼす同一の病害虫の密度が高まります。 (3.水やり、肥料の過多(特にチッ素肥料)) 軟弱に育ち、病気に対する抵抗力がなくなります。株間を適切にとり、切り戻しや間引きなどを行い、日当りと風通しを良くすることが大切です。 (4.花がらをこまめに摘み取る) 花がらが茎葉に付着した状態で雨に当たると、灰色かび病(ボトリチス病)を発生させます。花がらをつけておくと種がつき、株も消耗します。なるべく早く摘み取ります。 (5.雑草を放置しない) 雑草は風通しや株元への日照を妨げ、病害虫を発生しやすくするだけでなく、土壌の養分も横取りします。 |