日陰に強い多年草|斑入りヤブラン
日向~日陰まで幅広い環境に適応する、常緑の多年草。
夏から秋にかけて、美しい紫色の花が咲きます。
植えっぱなしで花壇を彩る明るい斑入り葉のカラーリーフ
斑入りヤブラン(フイリヤブラン)の代表的な種類で葉が長く美しく、黄色やクリーム色の縦じまが入ります。細長くシュッとした緑の葉に、黄色味を帯びた白い縁取りが入っているため、明るい雰囲気になります。ゴールドバンテッドとも呼ばれます。日当たりが悪く暗い雰囲気になりがちな場所にはもってこいの品種です。和風・洋風どちらのお庭にも馴染みやすいですよ。
夏に咲く紫色の花もとても綺麗です。密集する長い葉っぱの間から、そっと茎を伸ばして咲く姿から、「謙虚」や「隠された心」などの花言葉が付いたと言われています。花の後で黒っぽい輝くような果実が実りますが多くはありません。
ヤブランは日向から日陰までどこでも育つ、常緑の多年草です。とても丈夫で植えっぱなしでも育ち、病害虫にも強いので、緑化や造園にも広く利用されている植物です。冬になると葉が枯れたりして見栄えが悪くなりますが、春になれば新しい葉が出てきます。3月頃、新芽が出る前に根元から切り戻してあげてください。そうすることで、綺麗な新芽のみの姿を楽しんでいただけます。
(ユリ科に分類されていることもあります。)
フイリヤブランの葉。別名:ゴールドバンテッド
丈夫で放任できるので、いろんなところに植えてあります。
フイリヤブランの特徴
学名
|
Liriope muscari ‘Variegata’ キジカクシ科 ヤブラン属
|
別名
|
リリオペ、サマームスカリ、リリーターフ、フイリヤブラン、ゴールドバンテッド
|
開花時期
|
8~10月頃
|
花色・大きさ・花形
|
紫
|
最終樹高
|
地植え:0.2m ~ 0.4m 鉢植え:0.2m ~ 0.4m (耐寒性常緑多年草)
|
最終葉張り
|
0.3m ~ 0.4m
|
栽培用途
|
鉢植え、庭植え、寄せ植え、グランドカバー、シェードガーデン、花壇、公園など
|
植栽適地
|
日本全国
|
育てやすさ
|
★★★★★ 初心者に超おすすめ 日照条件:日なた~日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い(-15度)、耐暑性強い、耐乾性強い
|
耐病害虫性
|
耐病性:強い 害虫:強い
|
花言葉
|
謙虚、隠された心、忍耐
|
植え方・用土
日なたから日陰まで、ほとんど場所を選ばず、植えっぱなしで手間がかかりません。幅広い環境に適応し、長雨でも傷まず、乾燥にも耐えます。日陰ではやや徒長気味に葉がまばらな感じに茂り、花も少なくなります。日当たりのよいところでは葉が密生して、花立ちも多くなります。
水はけが良ければ土質は選びません。地植えでは
腐葉土を漉き込んだ用土に植え、鉢植えでは一般的な
培養土で植えても大丈夫です。土も選びません。
植え付け時期も年中植えれます。植え替えもほぼ不要ですが、地植えでは6年くらいしたら株が弱ってくるので株分けや植えなおしをしてください。鉢植えでは植えて2~3年で植え替えをしてください。
水やり
地植えで、しっかりと根付いた後は、雨が当たる場所なら、特に水やりはいりません。 乾燥によく耐えますが、植え付け直後で根が張っていないものや、春~秋の生育期は、水やりが必要です。
水やりの時間は、夏は朝のうちに、冬は午前中、昼前ぐらいがいいです。
鉢植えの場合は、一年を通して、表面が乾いたら水を与えてください。
肥料のやり方
地植えであれば、植え付けの時に
堆肥をしっかりと混ぜ込んでおけば、特に追加の肥料は必要ありません。鉢植えの場合は、緩行性の肥料を置き肥してください。
剪定方法
常緑性で冬も葉が残りますが、秋~春の冬の葉はだらりと伸びて、古い葉が見苦しくなります。放任でも構いませんが、新芽が伸びる前の3月頃に、地上部を根元から古い葉を刈り取ると、春から新芽が立ち上がって生え変わり、見た目が美しくなります。
病害虫の予防法
特に注意する病害虫はありません。
増やし方
3~4月、10~11月に株分けで増やします。ヤブランは走出枝(ランナー)が出ないので、3~5芽くらいのかたまりで分けていきます。