中長ナスの元祖とされる固定種
「真黒なす(しんくろなす)」は皮が柔らかく、漬物や焼物、煮物揚げ物などさまざまな料理で美味しく楽しめます。真黒なすは中長ナスの代表品種「千両2号」の片親になります。現在ではほとんど栽培されなくなったものの、交配種(F1種)の片親として有望なため、品種改良などで利用されています。流通しなくなった原因は、秀品率が低く営農には向かなかったためです。また皮が薄く傷みやすいことから輸送にも適さなかったのでしょう。生育も旺盛ではないので育てるのはちょっと難しいのですがチャレンジしてみる価値ありです。
ナスはインドが原産の淡色野菜で、世界中で栽培されています。くせのない味わいと火を通した際のなめらかさが特徴です。栄養学的には見るものがないとされていますが、体を冷やす作用があるとされる夏野菜の一つです。日本での歴史は以外に古く、奈良時代から食されていたようです。炒め物、揚げ物、汁物、漬物など幅広いちょり方法で賞味できます。