収穫が極めて多い冬取り種
「王将白菜」は、生育旺盛で耐寒・低温結球性に優れた冬どり栽培に適した中生品種です。球は尻張り・胴張りに優れた形の良い円筒型で、食味良く品質良好、収量性にも優れています。タキイ種苗が販売する白菜の種の中でも一番古いロングセラー品種です。
白菜は中国原産の葉物野菜で、英語でChinese cabbage(中国のキャベツ)と呼ばれています。現在、世界で栽培量が多いのは日本や韓国、中国東北部で、冷涼な気候を好む2年草です。日本では白菜は結球しているタイプがほとんどですが、原産地の中国では結球していないものも多く、日本でも知られているのが山東菜や広島菜などで、見た目は白菜っぽくはありません。日本では、鍋やすき焼きに使う冬野菜として親しまれていますが、栽培が盛んになったのは栽培方法が確立された大正以降なので、意外と新しい野菜と言ってもいいでしょう。