生理障害の少ない黄芯系中生品種
「黄望峰80白菜」は、播種後80日程度で収穫可能な中生品種です。ごま症や石灰欠乏症の発生が少なく、ベト病や根コブ病、軟腐病に強く育てやすい白菜です。葉色は濃い緑、中は濃い黄色で色落ちしにくく、尻張り・胴張りの良い見た目の美しさがあります。低温結球性が強いので、寒い冬や寒冷地でも重量が出やすいのも魅力。
白菜は中国原産の葉物野菜で、英語でChinese cabbage(中国のキャベツ)と呼ばれています。現在、世界で栽培量が多いのは日本や韓国、中国東北部で、冷涼な気候を好む2年草です。日本では白菜は結球しているタイプがほとんどですが、原産地の中国では結球していないものも多く、日本でも知られているのが山東菜や広島菜などで、見た目は白菜っぽくはありません。日本では、鍋やすき焼きに使う冬野菜として親しまれていますが、栽培が盛んになったのは栽培方法が確立された大正以降なので、意外と新しい野菜と言ってもいいでしょう。