アメリカで愛される真っ赤なインゲン豆
「カナディアンワンダー」は、つるなしの赤インゲンで莢の中の真っ赤な豆を食べます。一莢に5粒くらいの豆が入っており、アメリカ南部料理「チリコンカルネ」やメキシコの豆料理に使われます。和食の金時豆にしても美味しいです。
インゲンマメは古代からアメリカ大陸での主要作物として栽培されており、アステカ帝国では乾燥させたインゲンを税の物納品目として徴収していました。日本には明からの帰化僧・隠元禅師が持ち込んだとされることから「インゲンマメ」と呼ばれるようになりました。地域によってはフジマメをインゲン豆と呼ぶこともあります。
インゲンマメには、若い莢を食べる軟莢種(さやいんげん)と成熟した種子を食べる実用品種があり、さらにツル性の品種とツルなしの品種に分けられます。加熱せずに食べると中毒になるため、基本的に煮物に利用。加熱すれば無毒化し、タンパク質が豊富な非常に栄養価の高い作物です。
つるなしいんげんは、矮性のいんげんでツルがあまり伸びないため支柱が必要ありません。短期間で収穫に至るため、初心者にもおすすめの系統です。収穫時期が一斉にくるため、長く楽しみたいなら播種時期をずらすといいです。