植え方・用土
基本的には日当りの良い場所で管理してあげてください。日照不足だと徒長したり花が小さかったりします。鉢植えは赤玉土(中粒・小粒)6:
腐葉土4の割合で混ぜた用土で植え付けてください。
花ひろば培養土でもO.Kです。地植えの場合は花ひろば
堆肥で植えるのをおすすめします。アルカリ性土壌を好みますので、植え付け時に苦土石灰を1平米につき100gくら混ぜておくとよいです。
球根を湿らせてから植えます。水を吸って膨らんだものを植えるほうが失敗が少ないです。ラナンキュラスの球根は細長い球根が絡み合っていることがあり、芽の部分で結合しています。湿らせたバーミキュライトを浅い容器に敷き詰めてそこに芽の部分を下にして埋めます。それ以外は埋めずにします。そして冷蔵庫で3日から長くて1週間程度放置して水を吸わせます。水を吸うと丸く膨れます。
植え付け時期は10月上旬~12月下旬です。葉がだらだら伸びてしまうのがイヤな場合は、植え付ける時期を遅めにずらします。10月下旬から11月初旬が適期です。低温で葉があまり伸びず、その状態で花を付けます。ただし、あまり遅らせると球根の生長が良くないので気をつけましょう。また、植えっぱなしの球根は秋早くから成長を開始して、冬までに葉がのびてしまうことがよくあります。
球根の植え付けでは土を2~3cmかぶる程度の穴を掘って、芽を上にして植えます、植え付け間隔は球根同士が15cm以上の間隔で植え付けます。
鉢植えの大きさによっては根詰まりして来ることがあります。根詰まりすると葉が黄色くなってきますので、一回り大きめの鉢に鉢増ししてください。植え替えは一番花が上がってくるころも適期です。
水やり
発芽してからは十分に水やりをしてください。水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。過湿には弱いので、土が乾いていないときは与えないようにします。開花中は水切れに注意です。夏前に葉が黄色くなりはじめたら休眠し始めていますので、徐々に土壌水分を少なくしていきます。すべての葉が黄色くなって休眠に入ったら、水やりはしません。
肥料のやり方
肥料は球根を植え付ける際にゆっくり効く粒状の緩効性
化成肥料を土に混ぜ込んでおきます。葉が増え始めたら、緩効性
化成肥料を少なめに置き肥します。花後は球根を太らせるために
化成肥料を適量株元にばらまくか、葉の先が枯れ始める頃まで、
液体肥料を10日に1回程度与えます。
剪定方法
花が咲き終わったら花茎の付け根で切ります。花がらを放置すると次の花が上がりにくくなったり、終わった花弁が原因で病気が出たりします。
その他栽培や性質の注意点
ラナンキュラスは寒さに一定期間当たらないと花芽ができませんが、寒さにはあまり強くないので霜に当てないように注意してください。地植えの場合はマルチングなどで防寒するとよいでです。
屋内管理で暖かすぎる場合や、日当たりが悪かったり水の与えすぎや過乾燥で葉や茎が間延びしてしまうことがあります。日光が良く当たり、暖かすぎない場所で育ててください。
その他豆知識
葉が完全に枯れあがったら球根を掘り上げ、日陰の風通しの良い場所で1週間ほど乾燥させてから、ネットの袋などに入れて、風通しの良い日陰で保存するとよいです。分球するなら適期は5月~6月です。早めに掘り上げましょう。
病害虫の予防法
若い葉や蕾にアブラムシがつくことがあります。またハモグリバエの幼虫がつくことがあります。スプレータイプの殺虫剤で防除するとよいです。
花後の花弁が葉についたままだと灰色カビ病が出るので、花がらつみをして置くとよいです。
まれに白絹病の被害が見られます。土の中に潜む菌が原因でこの病気にかかると株元に白い菌糸が発生し株を枯らします。被害にあった株はすぐに抜き取ります。