個性的な蕾が開くとダマスクの強い香りが楽しめます。
シャポードナポレオンはモス系のクラッシックシュラブローズです。別名クレスティド・モスとも呼ばれます。
多弁性の八重咲き。蕾のひとつひとつに魅惑的な形のコケがつき、この形がナポレオンの帽子に似ていることから名づけられています。独特の形の蕾です。蕾が小さいときはアブラムシがついているようにも見えますが、あまり虫は寄ってきません。若枝や蕾は松脂のような香りがします。開花期は晩春~初夏です。一季咲きですが花付きが良く、次々と咲くので長く楽しめます。
枝数は少なくあまり茂りすぎません。枝を長く伸ばすので誘引して咲かせると美しくなります。枝もしなやかで扱いやすく、フェンスや壁面にも誘引しやすいです。強く剪定をしても良く花が咲いてくるので、1.2mくらいの木立ちバラとしても楽しめます。強健で半日陰でも良く育ち、病気や害虫もあまりつきません。ボーリングして花が咲かないことがあるので、雨のあまりかからない窓辺や軒下のほうが育てやすいです。
「オールドローズ」とは、名前の通り古くからある歴史的な品種群を指します。モダンローズ第1号のラフランスが誕生した1867年以前から栽培されていたバラの品種群。多くのバラの原種とも言えますが、学術的に明確な分類はありません。つる性、一季咲き、素晴らしい芳香を持つ品種が多い傾向にあります。