古くから人気の香りが良いトゲの少ないオールドローズ。
透明感のあるピンク色のカップ咲きからロゼット咲きになります。丸みのある花は秋はカップ咲きになり、花は重みでうつむき加減に咲き風情があります。香りはさわやかなティーの強い香りで、乾燥した紅茶の香りです。四季咲き性も優秀で、晩秋まで咲いてくれます。
樹形は半横張りで細めの枝がよく分岐します。花壇ではシュートの発生がよく、大きな株立ち状に育ちます。
春はうどん粉病がでることがあるので、風通しと日当たりを良くして注意しましょう。正常な状態でも葉が波打つ感じでうどん粉病と見間違えやすいです。黒星病に強い。夏の高温期は落葉が多いですが、秋には復活してきます。
鉢植えではコンパクトになります。花後は中間から下よりで剪定をすると樹形をきれいに仕立てられます。
細い枝が多くひ弱な印象に感じるかもしれないですが、良く茂ってくれます。逆に風通しが悪くなるのでうどん粉病に注意です。株がしっかり育ってくると太い枝が出るようになり、地植えでは1.5mくらいに茂ることもあります。
日本には大正時代に導入され、戦前は桜鏡(さくらかがみ)の和名で親しまれたバラです。デュシェス・ドゥ・ブラバンの名はブラバン公爵夫人のことを意味します。枝代わりに白花の「マダム・ジョゼフ・シュバルツ」があります。
「オールドローズ」とは、名前の通り古くからある歴史的な品種群を指します。モダンローズ第1号のラフランスが誕生した1867年以前から栽培されていたバラの品種群。多くのバラの原種とも言えますが、学術的に明確な分類はありません。つる性、一季咲き、素晴らしい芳香を持つ品種が多い傾向にあります。