カヤ(榧)について
イチイ科の常緑針葉樹で、成長は遅いものの寿命が長く1000年にも及びます。 薄暗い場所でもピカピカ光る葉はイチイに良く似ていますが、先端が鋭く尖っているので、不用意に触れると指に刺さる場合もあります。枝葉、果実、材の活用性が非常に高く、大気汚染に強いことや、移植に強いことなどから最近、その価値が見直され、公園等にも植えられるようになりました。
実は、花が咲いた翌年の秋にやっと熟します。炒って食べたり、砂糖漬けのお菓子などを作る他、油を絞ることができます。ピスタチオやアーモンドよりも香りの高いナッツになり、戦後は食糧難を支える果実となっていました。
縄文時代の遺跡からも出土しており、古くから親しまれてきた樹です。また、木材としても大変優秀で、高級な将棋盤、碁盤やまな板などに使われてきました。
かつては日本の山々に自生し、お寺や農家の庭先などの身近なところにもあったカヤですが、明治以降に伐採が進みその数は激減しました。また、成長が遅く育てるのに時間がかかるため、カヤの材木は入手困難な幻の木となってしまったそうです。
※カヤは雌雄異株です。この商品は雌雄の区別はついておりません。花が咲くまで雌雄の判断はできません。