植え方・用土
芝の植え付けはできれば春頃が良いです。春以外に植え付ける際は、気温や降水量 (水分量)などにご注意いただければ植え付けは可能です。植付ける場所は、日向、南向きが最適です。必ず植え付け前に小石や雑草などは取り除いて平らにします。
芝張りは、紐や糸を張り、通りを見ながら、レンガ積模様になる様に張っていきます。貼り方は、一般的なベタ張りか目地張りをおすすめします。
べた張り(全面張り・平張り):予算を気にせず、素早く芝生を楽しみたい方向け べた張りとはマット状になっている芝生を隙間無く並べる張り方です。シンプルに芝生を並べるだけなので、一番簡単な貼り方で、すぐに芝生を楽みたい方にもオススメの貼り方です。この張り方(植え方)は目地が十字にならないよう、1列敷いたら次の列は半分ずらして、タイル状になるように敷いていくことがポイントです。ただし、他の張り方に比べて芝生がたくさん必要で費用がかかります。
目地張り:芝と芝の間を空けて貼る最も一般的な張り方目地張りとはマット状の芝生の間隔を3~4cmくらいあけて敷いていく貼り方です。敷いた直後は隙間から土が見えるので中途半端な見た目になりますが、芝生が育つとこの隙間は通常すぐに無くなります。べた張りにくらべると使用する芝生が3分の2程度よいので、コストパフォーマンスに優れた貼り方です。ただし、芝生が成長しにくい環境の場合は、全面きれいな芝生になるのに、時間がかかります。
市松張り:最も経済的な張り方。気長に生長を待てる方向け。市松張りとは碁盤の目を1つ飛ばしで埋めていくように、マット状の芝生をマットの大きさ分だけ間隔をあけて芝を敷いていく張り方です。敷いた直後は、地面の半分しか芝生ではないのですが、芝生が生育するに連れ、隙間を徐々に埋めていき、やがて全面が芝生になります。目地が芝生になるまで長い期間が必要で、雑草対策に手間がかかりますが、必要な芝の量は少なく済むのでとても経済的です。
筋張り:経済的な張り方。グランドぐらい広い庭の方はオススメ張り終わったら目土(めつち)をします。目土は、砂や真砂土を使用します。目土は芽が少し出るくらい被い、板切れ等で目土を入れ平らに均します。芝と下地を活着させるため、鎮圧をします。同時に凸凹も補正してあげると良いでしょう。スコップや足での踏付けでも大丈夫です。
最後に水をたっぷりと下地に浸みこむ様に与えてください。芝が根付くまでは、芝の上で歩いたり、走り回ったりなどせず、養生してください。
法面などでは雨水で目土が流出しやすいので、目土が削れて減れば補充してください。
芝が風などで浮きやすい場合は、串を挿して固定してください。
水やり
水やりは夏は早朝か夕方、冬場は朝が良いです。根付くまでの春~夏は、1日2回の水やりをします。それ以外は、2~3日に1回のペースで良いです。乾燥状態には十分注意して下さい。
肥料のやり方
肥料は春から秋にかけての生育期に施します。肥料が少ない場合は、葉の緑が薄くなり、肥料が多いと肥料焼けを起こします。施肥は芝のむらを無くすため均一に行います。与えていただく肥料は「窒素・リン酸・カリ」が均一に配合されている「
化成肥料」がおすすめです。
その他豆知識
除草は芝刈りを行うことで解消されます。地中には根が残りますので完全にとなれば、手作業で除草を行います。芝生の草丈が多少高いほうが雑草は生えにくいです。面積が広い場合は、除草剤を使っていただいても構いません。その際は、近くに植えてある植物にかからないよう注意してください。
病害虫の予防法
害虫は、芝生の葉や根を食べるため、初夏から秋にかけて発生します。適度であれば問題ありませんが、異常に発生する場合は、薬剤散布などの対策や消毒作業が必要な場合があります。