琉球アセビ|花のキレイな常緑樹
ロックガーデンにもおすすめ。開花期が長く、春の満開を迎えた花姿は本当に美しい。
リュウキュウアセビの葉。やや肉厚で光沢があります。
琉球アセビは光沢のある濃緑の細いシャープな葉も魅力です。
琉球アセビは春にすずらんのようなつぼ形の花を房状にたくさん付けます。満開時期には花が葉を覆うほどに咲き誇ります。新芽の花が咲き始めた頃は少し紅く、満開の頃には真っ白の多数の花がとても美しく目に映ります。花はやや大きめです。それに加えて細い濃緑の葉が他の植物と調和してとても素敵なお庭を演出してくれます。
新芽はピンクがかっていて、紅葉しているような美しさです。普通のアセビよりも葉や花に厚みと光沢があります。生長は他のアセビよりもおとなしく、樹形も小さく仕立てやすいので、根締め(庭木や鉢植えの木などの根もとに植える草)としても使いやすいです。耐寒性は他のアセビよりも劣りますが、関東以西では庭植えできます。
花が咲く樹だから日当たりの良いところに植える...。その通り、お日様の陽の光は植物にとって必要不可欠ですよね。でもこの琉球アセビは日陰にも強いので多少他の植物の影になっても大丈夫。耐陰性が強く、半日陰の庭の花としても最適。花が終わってもしっかり存在感はあるので生垣やグランドカバーにもおすすめです。
あせびは万葉植物のひとつです。万葉集には「アシビ」として10首の歌が知られています。
馬酔木と書いてアセビと読みます。馬酔木を食べた馬が中毒して酔ったようにふらつくことからつけられました。その毒性は、哺乳類だけでなく昆虫にもあり、科学農薬の登場する以前は殺虫剤として使われていました。
有毒なので、葉、花、果実は食べないようにしてください。有毒というこもあり、病害虫はあまりつきません。
大気汚染や潮風、乾燥にも強いですが、夏の西日に弱いので、猛暑では半日陰のほうがおすすめです。
アセビの株元
琉球アセビについて
学名
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Pieris japonica ssp. koidzumiana ツツジ科 アセビ属
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別名
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オキナワアセビ
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開花時期
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3月中旬
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花色・大きさ・花形
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白・大輪咲き(0.9cm位)・壺状
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最終樹高
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地植え:1m ~ 6m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性常緑小低木)
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最終葉張り
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1m ~ 6m 株立ち状
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栽培用途
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鉢植え、地植え、盆栽、記念樹、目隠し、花壇、工場緑地帯、学校、公園、ゴルフ場
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成長の早さ
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遅い (10cm/年)
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植栽適地
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関東以西~沖縄
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育てやすさ
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★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~日陰、耐陰性強い、土壌酸度:弱酸性 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性普通
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耐病害虫性
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耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない
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芽吹き時期
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4月頃
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トゲの大きさ
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なし
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花言葉
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清純な愛、犠牲、献身、二人で旅をしよう、清純な心
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植え方・用土
基本的に移植や植え付けは9月~入梅までに行います。最適な時期は3~5月と9~10月です。水はけの良い、肥沃な土壌に植えます。日陰にも強いです。土質は選びませんが、花ひろば堆肥\“
極み”や
ピートモスをすきこんだ土に浅めに植え付けします。花は日当たりが良いほうが良く咲きますが、半日陰のほうが生育は良いです。2~3時間の日光で大丈夫。西日や夏の直射日光が良くあたる場所だと株が衰弱していきます。鉢植えでは鹿沼土、赤玉土、
腐葉土を等量配合で混合して土を作ります。植え替えは2年に1回3~4月に行います。
雨が当たる環境で地植え(露地栽培)の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。鉢植えでは土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料のやり方
肥料は春に多めに与えて、秋は少なめに施します。ゆっくりと効く
化成肥料を株元に施すのが基本です。秋に花穂ができるのでそれまでに充分栄養を与えると立派な花穂が育ち、花付きもよくなります。春の生育期には肥料を多く与え、秋は控えめにするのがコツです。栄養が十分にあると花穂が長くなりますし蕾もたくさんつきます。
剪定方法
庭植えでは自然樹形で育っていくので剪定はほとんど必要ありません。花を放置すると果実がなり、花が少なくなるので、剪定は花後に行います。コンパクトに仕立てる場合は、強い枝は小枝があるところまできり戻します。下枝は花穂を取り除く程度にします。込み合う枝は切り取ります。太い枝を切ったら保護剤を塗りこんでください。
病害虫の予防法
特に気になる病害虫はあまりでません。(店長の経験です。)
グンバイムシやハマキムシが出ると本には書いてあります。4月と8月にMEP剤で防除してください。