紫陽花(あじさい) |奥多摩小アジサイ(別名 秩父アジサイ)
アジサイ 奥多摩小アジサイ
装飾花のないあじさい。ふわふわした花が花火のようで綺麗。
奥多摩小アジサイ(別名:秩父アジサイ)は、コアジサイとガクアジサイとの自然雑種で、装飾花のないテマリ状のアジサイです。色は淡い水色で、ピンク系に傾いても淡い色になります。小ぶりで枝も細く、両性花しかない素朴で風情ある姿が、寄せ植えや盆栽の素材としても人気です。
アジサイの花色は、土壌のPH(酸性度)によって左右されます。土壌が酸性に傾くと青系になり、アルカリ性に傾くと赤系になります。お好みの色になるように、土壌酸度を調整してお楽しみください。
また、アジサイは咲き進む事でも花色が変わります。蕾から枯れて役目を終えるまで、日々の花色の変化もお楽しみいただけたらと思います。
奥多摩小アジサイの特徴
学名
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Hydrangea arborescens アジサイ科 ハイドランジア属
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別名
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秩父紫陽花(チチブアジサイ)
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交配親
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コアジサイとガクアジサイとの自然雑種
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開花時期
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5月上旬~6月
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花色・大きさ・花形
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淡青~淡桃 →白・小輪咲き(5cm位)・テマリ咲き
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最終樹高
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地植え:0.5m ~ 0.8m 鉢植え:0.5m ~ 0.8m (落葉低木)
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最終葉張り
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0.5m ~ 1m 株立ち
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栽培用途
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鉢植え、庭植え、盆栽、コンテナ、寄せ植え、花壇、切り花、ドライフラワー、グランドカバー
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成長の早さ
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遅い
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植栽適地
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北海道西部~沖縄
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育てやすさ
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★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:半日陰~日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性弱い
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耐病害虫性
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耐病性:強い 害虫:強い
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芽吹き時期
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4月
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花言葉
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忍耐強い愛
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植え方・用土
肥沃な土壌を好みます。土質で花色は変化しませんが、過乾燥では花色や葉色が薄くなりますので、植え付け時に
たい肥や
腐葉土を多めに漉き込んで乾燥予防をしておきたいです。植え付けは落葉している間に行いますが、極寒期は避けます。
適度に日が当たる場所で育てると花付きは良くなりますが、開花が始まる初夏から夏は水をよく欲しがるので、半日陰のほうが育てやすいです。夏の乾燥予防に乾燥予防のマルチングをしておくとよいです。
鉢植えでは
培養土で植えると手軽です。
春の植え付け方法
芽吹くと水をよく欲しがるのでなるべく早春までに地植えしておきたいです。2月ごろまでの植え付けでは根を多少広げ気味にして植えますが、それ以降は根はいじらずに植えてください。
夏の植え付け方法
芽吹いてからの植え付けでは根を傷めないように注意して、水切れに注意です。
秋の植え付け方法
10~11月の植え付けでは翌春からの乾燥に強く育ちます。地上部を短く切り戻し植え、表土はマルチングをしておくとよいです。
水やり
地植えの場合はあまり水やりは必要ありませんが、真夏の高温期は乾いているようなら水を与えます。鉢植えの場合は、表面が乾いたらたっぷり与えます。
肥料のやり方
【寒肥】2~3月に油かすと堆肥を株周りに敷きつめて土をかぶせておきます。
【追肥】特に必要ないですが、花の後に速効性の
化成肥料を少なめに与えても良いです。
花芽の付き方
アジサイの花芽は去年伸びた枝につきます。開花後は花柄が秋以降まで残ることも多いです。
剪定方法
【毎年の剪定】
花が終わったら、花から2節下の脇芽が出ている上で剪定します。花がつかなかった枝は、来年花芽がつくので切らずに残しておきます。
【数年ごとの剪定】
アジサイは樹勢が強く、毎年上記の剪定を行っていても、木が大きくなりすぎることがあります。木全体をコンパクトに剪定する場合は、1~2年花が咲かなくなるのを覚悟の上、花後すぐに行います。
その他豆知識
品種にもよりますが、西洋紫陽花は寒さに弱いので、冬の寒さで枝先が枯れ、花が咲かなくなったりします。寒冷地では北風が当たらない場所で育て、枝先が枯れるような場所であれば、冬に寒冷紗で全体を覆うなど寒さ対策をしてください。
病害虫の予防法
病害虫はほとんどつきません。
育て方のまとめ
新枝咲きで剪定はいつでも好きなように。
増やし方
紫陽花は挿し木で増やします。
6~7月頃、剪定した枝を10~15cmほどに切り揃えます。葉は2枚ほど残して、他の葉は全て落とします。
挿し穂の切り口をナイフやカッターで斜めに切って、枝も7~8cmにします。
水を入れた容器に1~2時間ほど切り口を浸します。
赤玉土(小粒)を入れた容器に指や割り箸で穴を空けて、枝が2~3cmほど埋まるように挿します。
土が乾燥しないよう水やりをして日陰で管理します。
1~2ヶ月後、十分に根が生えたら一回り大きな鉢や地面に植え替えてください。