ヤマアジサイ 紅(くれない)
キレイなピンク色で、咲き進むにつれ花色は変化します。
咲き始めは白。日陰で育てると白いままです。
1株の苗に多く花が咲いた あじさい 紅
日に当たると真っ赤に染まる!アジサイで最も赤いと言われています。
アジサイ で最も紅い花!日光で白から鮮やかな赤に変化
ヤマアジサイの紅(くれない)はアジサイの中での人気が高いあじさいです。もっとも印象深い品種。
咲き始めはピンクっぽい白ですが、太陽の光が当たり、咲き進むにつれて太陽が当たった部分は、鮮やかな赤色に変化します。日陰では赤く変化せず、白いままになる事があります。アジサイの中で最も紅くなるとされているのがこの品種です。
強健で育てやすく、庭植えに最適です。紅は土の酸性度によって花の色が変わることはありません。
【紫陽花・あじさい全般の特徴】
可愛らしい花を咲かせる梅雨の代表花ですが、紫陽花と書く通り、おひさまが大好きです。午前中いっぱい日あたりが良い場所だと花色の発色が良くなります。
この花に見える部分は、装飾花でガクが変化したものだと言われています。
土の土壌酸度(ph)によって花色が変わることでも知られており、一般的に酸性ならブルーに、アルカリ性なら赤傾向に変化します。白いアジサイは花色は変化せず、ヤマアジサイは花色が変化しにくいです。
以前はユキノシタ科でしたが、最近はアジサイ科で紹介されることが多くなりました。
ヤマアジサイは本州では関東より西、また四国、九州などの山地にみられます。湿り気のある山地などに生育しているため、半日陰の環境を好みます。日当たりの良すぎる場所は避けてください。ガクアジサイよりも葉が細く、産毛があり、薄く、光沢がありません。別名”サワアジサイ”とも言います。ヤマアジサイは西洋アジサイに比べ生育が比較的遅いことから、病気と思われがちですが、この品種の性質からくるものです。
ヤマアジサイ 紅の特徴
学名
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Hydrangea serrata ユキノシタ科 アジサイ属
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別名
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紫陽花、八仙花、七変化、サワアジサイ、くれない
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開花時期
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6~7月
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花色・大きさ・花形
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白色~真紅・・一重のガク咲き
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最終樹高
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地植え:1m ~ 1.5m 鉢植え:1m ~ 1.5m (落葉低木)
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最終葉張り
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1m ~ 1.5m
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栽培用途
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鉢植え、庭植え、コンテナ、花壇、切り花、ドライフラワーなど
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成長の早さ
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遅い(西洋アジサイに比べて遅いです。)
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植栽適地
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北海道西部~沖縄
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育てやすさ
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★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い、耐暑性普通
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耐病害虫性
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耐病性:強い 害虫:強い
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花言葉
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移り気、浮気、無常、辛抱強い愛情、一家団欒、家族の結びつき
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植え方・用土
肥沃な土壌を好み、紫陽花は全般に酸性土だと花色が青、アルカリ性だと赤に変わります。ヤマアジサイは土質による色の変色は少ないです。植え付けは落葉している間に行いますが、極寒期は避けます。
適度に日が当たる場所で育てると花付きは良くなる一方、真夏の直射日光にさらされると葉焼けを起こして弱ってしまうので注意が必要です。
【紫陽花は威張らせよ】
前年枝に花芽分化し、それが伸びて枝先に花を上げることから枝先の剪定をすると花が咲かなくなることがあり、なかなか切り戻し剪定をしにくいため、葉張り1m以上、樹高1m以上の大株になっても良い場所に植えます。日あたりが良いやや広めの場所に
堆肥を多めに良く漉き込んだ保水力のある用土に植えてください。鮮やかな青を出すには
ピートモスを多めに入れた用土に植え、赤系の色を強くしたい場合は苦土石灰を土に少し混ぜて植えます。
春の植え付け方法
芽吹くと水をよく欲しがるのでなるべく早春までに地植えしておきたいです。2月ごろまでの植え付けでは根を多少広げ気味にして植えますが、それ以降は根はいじらずに植えてください。
夏の植え付け方法
芽吹いてからの植え付けでは根を傷めないように注意して、水切れに注意です。
秋の植え付け方法
10~11月の植え付けでは翌春からの乾燥に強く育ちます。地上部を短く切り戻し植え、表土はマルチングをしておくとよいです。
水やり
地植えの場合はあまり水やりは必要ありませんが、真夏の高温期は乾いているようなら水を与えます。
鉢植えの場合は生育期は表面が乾いたらたっぷり与えます。夏の日あたりの良い場所では良く乾くきます。土が乾いていたら朝と夕方に与えてください。
肥料のやり方
【寒肥】2~3月に油かすと
堆肥を株周りに敷きつめて土をかぶせておきます。赤花品種には草木灰や石灰を散布すると色が鮮やかになり、青色系品種には
ピートモスを施すと鮮やかな青が出ます。
【追肥】7~10月の花の後に速効性の
化成肥料を与えます。
花芽の付き方
アジサイの花芽は去年伸びた枝につきます。開花後は花柄が秋以降まで残ることも多いです。
剪定方法
【毎年の剪定】
花が終わったら、花から2節下の脇芽が出ている上で剪定します。これより下では剪定しないでください。花がつかなかった枝は、来年花芽がつくので切らずに残しておきます。剪定は花後すぐから7月頃までに終わらせておくのが理想です。8月以降に行うと、翌年の花芽まで剪定してしまうので、気を付けてください。
【数年ごとの剪定】
アジサイは樹勢が強く、毎年上記の剪定を行っていても、木が大きくなりすぎることがあります。木全体をコンパクトに剪定する場合は、1~2年花が咲かなくなるのを覚悟の上、花後すぐに行います。
その他栽培や性質の注意点
※寒冷地では鉢植えでの管理をおすすめします。
※アジサイは生育環境や植栽地域によって大きさや、性質が多少変化します。
※アジサイは日本原産で、日本から持ち出され、西洋で改良されたものを”セイヨウアジサイ”といいます。
その他豆知識
品種にもよりますが、西洋紫陽花は寒さに弱いので、冬の寒さで枝先が枯れ、花が咲かなくなったりします。寒冷地では北風が当たらない場所で育て、枝先が枯れるような場所であれば、冬に寒冷紗で全体を覆うなど寒さ対策をしてください。
病害虫の予防法
病害虫はあまりつきません。定期的に
ベンレート水和剤や殺ダニ剤などの消毒を行います。
増やし方
紫陽花は挿し木で増やします。
6~7月頃、剪定した枝を10~15cmほどに切り揃えます。葉は2枚ほど残して、他の葉は全て落とします。
挿し穂の切り口をナイフやカッターで斜めに切って、枝も7~8cmにします。
水を入れた容器に1~2時間ほど切り口を浸します。
赤玉土(小粒)を入れた容器に指や割り箸で穴を空けて、枝が2~3cmほど埋まるように挿します。
土が乾燥しないよう水やりをして日陰で管理します。
1~2ヶ月後、十分に根が生えたら一回り大きな鉢や地面に植え替えてください。