\“イロハモミジ”
いろはにほへとちりぬるを・・・
それぞれの葉一枚一枚が、葉色が「いろはにほへと」と順に色を変えることから
イロハモミジと呼ばれると、植木屋仲間から聞きました。。。
もみじの代表品種で紅葉の名所に植えられているもっとも有名なモミジです。
Natural Garden
植育
イロハモミジの新緑
イロハモミジの夏の葉
イロハモミジの紅葉
紅葉の美しいモミジと言えば、この品種を指します。
紅葉の美しいイロハモミジ。モミジと言えばこの品種を指すくらい紅葉の美しい品種です。紅葉の名所に植えられているモミジで、最も代表的なカエデです。
葉は掌状に5~7裂に分かれます。枝は四方へと斜上し樹姿に優雅な趣があり、和風庭園に似合うのはもとより洋風ガーデンにも良く似合います。場面を選ばない木です。葉色や葉の大きさ、枝の雰囲気や樹形に嫌味もなく、自然で優雅なので、庭づくりやベランダガーデンでも必ず入れておきたい樹種のひとつです。
芽だしの葉色は赤~緑になり、初夏は緑葉、秋に赤く紅葉して落葉します。紅葉も美しいですが、モミジの本来の美しさは新緑と夏の涼し気な緑葉だと思います。新緑も美しく、葉は光を通しやすく木漏れ日が美しいです。樹姿、葉、花、実それぞれに独特の魅力があります。
花は小さいので目立たないですが、赤い花です。花のあとに赤いタケコプターのような種がぶら下がります。非常に優雅で愛らしい種です。
樹勢が強く、よく生長します。
・名の由来は、掌状に分かれた葉の先を「いろはにほへと・・・」と数えたことからと言われます。私たちの仲間では葉色が移り変わる様を「いろはにほへと・・・」と色の異なる葉を数えていたからイロハモミジと言われるようになったというものもいます。
別名:イロハカエデ、タカオモミジ、タカオカエデ
紅葉(紅葉)は楓(かえで)の俗名で、楓はモミジ全般の総称でもあり、昔はカエデの中でも紅葉が特に美しいものを「もみじ」と呼ばれたりしました。紅葉(こうよう)=カエデ(モミジ)と言っても過言ではありません。
カエデは意外と洋風に似合い、欧米のコニファーガーデンでもカエデが欠かせません。
イロハモミジ系
\“イロハモミジ”の特徴
学名
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Acer Palmatum カエデ科 カエデ属
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別名
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イロハカエデ、タカオモミジ、タカオカエデ、伊呂波紅葉、コハモミジ、テナライモミジ
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開花時期
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4月~5月
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花色・大きさ・花形
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赤・小花(0.5cm位)
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自家結実性
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(雌雄同株。雄花と両性花が咲きます。)
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最終樹高
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地植え:2m ~ 15m 鉢植え:1m ~ 2m (落葉高木)
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最終葉張り
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1m ~ 15m
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栽培用途
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庭植え、鉢植え、寄せ植え、盆栽、シンボルツリー、街路樹・学校・公園
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成長の早さ
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早い (70cm/年)
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植栽適地
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福島県~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能)
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育てやすさ
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★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性普通
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耐病害虫性
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耐病性:強い 害虫:やや強い
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植え方・用土
基本的に移植(掘り取り)は11月に行います。ポット苗や根巻き苗の植え付けは10月~入梅までに行います。寒冷地では12月~2月の極寒期は避けます。
水はけの良い、肥沃な土壌に植えます。美しい紅葉を楽しむなら日当たりに植えます。日当たりを好みますが、2~3時間の日光でも大丈夫。日当たりが悪くなるにつれ、葉色が本来の美しさを発揮できなくなります。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。完全にカラカラになった状態にはしない方が良く、「乾き始め」くらいで水を与えましょう。モミジは水切れすると、葉っぱがチリチリになるので、すぐわかります。
庭植えの場合の水やりは基本的に不要ですが、他の植物に水を与えるついでに、モミジにも与えるのがベストです。その際は葉の表面にも水を与えます(鉢植えでも同様に、葉への水やりを行ったほうが良いです)。こうすることで葉がうるおい、チリチリになるのを防げます。植物は葉の表面からも水を吸収できるのです。
肥料のやり方
開花前に寒肥として油かすと
腐葉土や花ひろば堆肥\“
極みを株周りに穴を掘り与えます。
肥料を与えすぎると紅葉しなくなりますので、肥料は寒肥だけにして、普段は控えめに。
剪定方法
カエデの剪定は難しく、プロの技術を見る基準のようなものです。やわらかく仕上げると格好がよくなります。
剪定の時期は5月中旬~7月ごろもしくは、10月下旬~12月です。
一般の樹種は冬の落葉時期に剪定をしますが、カエデ・モミジは1~5月は剪定は控えます。
なるべく細い枝を残し、太い枝を抜いていきます。まず枯れた枝を元から切ります。樹勢の強い太い徒長枝、内側に伸びる枝を付け根から落とします。細い枝は樹液を止めるように折ってつぶし、そして切ります。
その他豆知識
【紅葉を楽しむ秘訣】
葉に切れ込みがあり、葉が薄めのカエデ類は夏の高温で葉を乾燥して茶色くさせてしまうと秋の紅葉が楽しめなくなります。鉢植えは夏は水切れに注意すること。もし、葉が茶色くなり始めたら、8月下旬まででしたら思い切って葉をむしってやります。その頃までは葉をむしって坊主にしても9月ごろから芽吹きますが、9月を過ぎると芽吹かずに紅葉も見れなくなります。夏は西日があたりにくいような場所で育てるのがポイント。また、農薬散布の薬害で葉が痛むので、希釈倍率を薄めにし、気温の高い時間帯の農薬散布は控えます。
肥料を与えすぎると紅葉しなくなりますので、肥料は寒肥だけにして、普段は控えめに。
紅葉が美しくなる秘訣まとめ:
1.秋に昼夜の気温差が激しくなること。
2.日当たりが良いこと
3.紅葉時期に肥料分が切れてくれること。
4.秋まで葉が美しく残ること。
病害虫の予防法
病害虫はほとんどつきませんが、気候により発生します。テッポウ虫に注意です。幹を食い荒らし、発見が遅れたら木を枯らしてしまいます。5~9月は幹周りをよく観察し、木の食べかすや糞が幹の周囲に散乱していないかチェックしてください。
4月ごろ、アブラムシがつくことがありますので発生しだい駆除します。風通しが悪いとうどん粉病も出やすくなります。