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花藤 (はなふじ ) 九尺藤(きゅうしゃくふじ) 【別名:紫長藤】
花房が2mまで伸びる長藤
九尺藤(キュウシャクフジ)はその名前のとおり、花房が2mにまで伸びる、ノダフジの園芸品種です。別名を紫長藤(ムラサキナガフジ)ともいい、国の特別天然記念物にも指定されている埼玉県春日部市牛島に現存する、日本最古の「牛島のフジ」がこの品種の原木といわれています。花色はやや濃い目の紫です。若木のころは着花しにくく、花つきはややまばらになります。
藤は日本原産のつる性の落葉樹です。代表的なものに、ノダフジ(野田藤)とヤマフジ(山藤)があります。ノダフジはつるが右巻きとなり、ヤマフジは左巻きになります。
棚仕立てが一般的ですが、壁面仕立てや立ち木仕立てに仕立ててもおしゃれです。洋風ガーデンにも合います。
別名:紫長藤、きゅうしゃくふじ
ふじは棚仕立てが一般的ですが、壁面仕立てや立ち木仕立てをすればとってもおしゃれです。鉢植えにして、少し高いところに飾ってもいい感じ。
洋風にももってこいで、よく茂るのでフェンス代わりにも大丈夫です。花が垂れ下がって咲くのが美しいので、フェンスやトレリスで楽しむ場合は、伸びたつるはなるべく高い位置に誘引し、垂れ下がる花房に余裕が出るようにするといいです。フジの壁って、すばらしく美しいです。ツルで対象物に巻きつきます。つる性植物の中でも最大級にツルが伸びます。
【豆知識】
・丈夫なつるは古代より縄の代用としたり、籠や椅子などの材料として用いられました。
・ヤマトタケルノミコトが船の艫綱を太いフジにつないだという伝説があります。
・万葉集には、27首の藤を詠んだ歌が知られています。
・つるが蛇に似て、またフジが不時に通じるため、庭に植えるのを嫌う風習がある一方で、神聖な木ともされました。
・花や新芽は食べられます。
キュウシャクフジ の特徴
学名
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Wistaris floribunda マメ科 フジ属
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別名
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紫長藤、きゅうしゃくふじ
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開花時期
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4月~6月頃
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花色・大きさ・花形
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濃紫・(200cm位)
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香りの強さ
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★★★☆☆ 中香
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最終樹高
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地植え:3m ~ 10m 鉢植え:1m ~ 2m (落葉つる性)
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栽培用途
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鉢植え、地植え、棚仕立て、目隠し、グリーンカーテン、パーゴラ、学校、公園
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成長の早さ
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樹勢が強い (100cm/年)
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植栽適地
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北海道西部~九州
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育てやすさ
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★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた、耐陰性普通、 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性強い
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耐病害虫性
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耐病性:普通 害虫:ほとんどつかない
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芽吹き時期
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4月中旬
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花言葉
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恋に酔う、優しさ、忠実な、決して離れない、あなたを歓迎します
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植え方・用土
基本的に移植や植え付けは11月~入梅までに行います。
日当たりを好みますが、ツルが伸びる部分だけ日当たりがあれば、株元は日陰でも良く咲きます。やや湿り気がある砂礫質の肥沃な土壌を好みます。とはいえ、水はけがよければ、土質は選ばず丈夫です。実際、幼稚園の運動場のやせた土地にも植えてあったりして、水やりも肥料もなしで花を咲かせていました。
鉢植えの場合は
培養土で植えるか、赤玉土7に
腐葉土かバーク
堆肥3で混ぜた用土が良いです。鉢植えでは2年に1回は落葉している冬に植え替えをして土の入れ替えをしてあげてください。植え替えを怠ると根詰まりして、花が咲かなくなったりします。また植え替え時は根をなるべく切らないようにします。根を切ると花が咲かなくなったり、幹が腐り始めたりします。
水やり
地植えしてあれば雨が当たる場所であれば水やりは雨に任せておいて大丈夫です。
鉢植えでは4月中旬~10月は良く土が乾くので、水切れに注意です。
土が良く乾いたら水やりをお願いします。土が乾いていなければ与えません。
肥料のやり方
基本的に肥料は与えないか控えめにします。マメ科の植物なので窒素分は自分で作ることができます。窒素分肥料は控えめに。窒素分が多いと花が咲かなくなったりします。寒肥として草木灰や
堆肥などの有機質肥料を与えます。花後に
化成肥料を少なめに与えます。
花芽の付き方
7月上旬から8月上旬に短い枝の芽やつるの付け根に近い芽が花芽になります。7月以降に剪定をすると新しく伸びた部分の芽が花芽分化の時期までに充実しないので、花芽ができません。花芽は8月下旬には確認できますので、冬の剪定は花芽を残しながら不要なつるや枝を整理します。伸びすぎたつるをむやみに切ると、花芽を落としたり、花芽が出なかったりします。
花芽は葉芽と比べて大きくふっくらとしております。花芽の見極めがわかりにくい場合は、慣れるまで春の剪定を中心にし、冬の剪定は控えめにします。
秋の彼岸前に剪定をすると花芽が動いて秋に咲くこともあります。
剪定方法
花後の剪定と冬の剪定があります。花後の剪定は余分な枝を取り除き、木の骨格を整え、樹幹内部まで日光が入るようにします。樹幹内部で枝葉の影になるような部分には花が咲かなくなります。花後の剪定が遅れて7月以降に切ると、つるがまた伸び続け、新しく伸びた部分の芽が花芽分化の時期までに充実しないので、花芽ができません。
冬の剪定は11月中旬以降から3月までに行います。1枝に花芽を3~4個残すように剪定をしておくと、開花の時に美しくなります。花芽は葉芽よりも大きくふっくらしています。花芽が見分けれない場合は、冬の剪定は無理に行わなくても良いです。傷口から腐朽しやすい樹種なので、腐朽部は取り除き、保護材を塗布することをおすすめします。
その他豆知識
【鉢植えでツルが伸びすぎて困る場合の対処法】
腰水をするとつるの伸びは1/3程度に収まります。腰水(こしみず)とは水を張ったたらいやバケツなどに、鉢ごとつけておくことを言います。5月下旬~8月中旬の間、ただし、やりすぎたり水温上昇すると根腐れしたり弱るので、様子をよくみつつやってください。
【藤棚に仕立てていく方法】
1~2年は棚の上に伸びる勢いのあるつるを残して、冬に側枝を取り除きます。それ以降は主幹途中から出るつるは付け根からみつけ次第取り除きます。棚の天井まで伸びたら、立ち枝を冬に誘引するようにし、込みすぎた枝は間引くようにします。
病害虫の予防法
カミキリムシの幼虫に気をつけます。カミキリムシの幼虫で枯れてしまうことは少ないです。春~秋にハマキムシがつくことがあります。まめに観察して、葉が食害されていないか注意します。ハマキムシが発生したらマラソン乳剤などで駆除します。
育て方のまとめ
藤の花が咲かない原因。
1. 植え替えしていないで根詰まりしている。
2. つるを剪定して花が咲かない。
3. 窒素分肥料の与えすぎ。