植え方・用土
基本的に植え付けは10月~入梅までに行います。
秋植えでは少々でも根が育つため、乾燥に強い株に育ちやすいです。植え付け時は葉をすべてむしりとると枯れるリスクが減ります。日当たりを好みます。肥沃で水はけがよく、栄養豊富な土がよいです。植え付け2~3年は夏の乾燥で葉が痛みやすいので、乾燥に注意です。花ひろば堆肥\“
極み”などをすきこんだ土で植えてください。
水やり
雨が当たる環境で地植え(露地栽培)の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。鉢植えでは土が乾いたらたっぷりと与えます。
開花時期は水切れしやすいので水やりはこまめにおこないましょう。
夏の葉の痛みの原因は、乾燥と暑さです。土中温度が高温にならないよう、マルチングをしたり、風通しがよい場所に植えていただき、夏の葉の痛みを減らします。
肥料のやり方
肥料は2月ごろに寒肥として油かすと
腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。花後に即効性の
化成肥料を与えます。
花芽の付き方
今年伸びた枝先に夏ごろに花芽分化し、冬を越えて翌春開花します。花芽は夏を終えるとよくわかります。
剪定方法
自然樹形を楽しむので、特別剪定は必要ありません。好みの高さになってから主幹を切ります。横枝が伸びやすくなりますので、邪魔にならないように整姿します。夏に花芽をあげるので、剪定時は花芽を落とさないように注意です。
その他栽培や性質の注意点
植えて2~3年は花が咲かなくなる場合があります。まだ花を咲かせるほど木が充実していないからです。木が充実すると花芽があがりますので、気長に待ってやってください。小さな苗木でも花をつけている場合もあります。
花付きの苗を地植えてもと2~3年は咲かなくなります。
人間のしつけ次第で花を咲かせることも可能ですが、花を咲かせるように仕向けると、木が大きくなりません。長く付き合う植木です。気長に木の生長を見ていただくのも楽しみにしていただけるとうれしいです。
その他豆知識
うどん粉病などで葉が傷むと秋に美しい紅葉が楽しめない場合があります。
病害虫の予防法
まれに湿気が多いとイラガがつくこともあるので注意です。
15度~25度の温度帯で湿気が多く風通しが悪いとうどん粉病が出ます。春に
サプロールなどを散布して予防してください。
増やし方
種で増やすか、接木で増やします。流通している苗木は接木です。