ヒメクチナシ (コクチナシ)
くちなしよりひと回り小さい葉と花。
樹形もコンパクトにまとまるから鉢植えやボーダーにおすすめ!
ヒメクチナシの葉は普通のクチナシの葉より細く小さく3~5cmです。
ヒメクチナシの葉は小さいので強い刈り込みをしても切り口が目立ちません。
一重咲きしたヒメクチナシには果実がつきます。
コンパクトに育ち、コンパクトに咲く香りのよいクチナシ。
葉も花もクチナシよりひと回り小さいヒメクチナシは梅雨頃に濃厚な白い花が咲きます。
花は小さいですが香りは強く、秋頃には果実もなり、四季折々楽しんでいただける花木です。
ヒメクチナシは一重と八重の区別ができていないので開花するまでどちらかわかりません。一重咲きが多いですが、八重咲きが咲くこともあります。一重咲きには果実がつきます。果実は1cmくらいで一般の一重クチナシよりも小さいです。果実は着色料や食紅に利用できます。
コクチナシの別名を持ちますが、姫クチナシとコクチナシは別種と分けられて紹介されている図鑑もあります。
区別の仕方が資料によってさまざまでコクチナシのほうが小さいとかかれていたりもしますが、見分けがほとんどつかないので、当店はヒメクチナシとコクチナシと区別しておりません。
日なたで管理しても良いですが、半日陰くらいの場所でもよく育ちます。
樹高、葉張りとも30~50cm前後と、コンパクトにおさまります。横に伸びる枝が地面に触れると節から根を出して根付きます。なので、グランドカバーにも使えますね。東北地方まで自生しますが冬は寒さで黄変します。
クチナシは梔子と書き、別名:ガーデニアともよばれます。ジンチョウゲ、キンモクセイと並んで三大香木(三大芳香花・三大芳香樹)と言われます。
常緑性ではありますが、冬から春は寒さで葉が傷みやすく、早春は落葉が多くなります。早春はもっとも見苦しい感じになりますが、植えて根が張れば耐寒性も強くなります。また、古くなった葉は黄色くなりつつ自然と落葉します。
※資料によっては最終樹高がもっと大きい場合もありますが、それは自然環境で放任して栽培した場合の大きさです。どの種も土質にもよりますが住宅地での放任栽培では1.5~2mくらいです。
クチナシの中で葉や花が小さいものを「ヒメクチナシ」と呼んでいます。サツキやツツジと見間違うほどに小さな葉です。クチナシよりもコンパクトに収まるため扱いやすいのも魅力です。ロックガーデンにもおすすめ。
ヒメクチナシ (コクチナシ)の特徴
学名
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Gardenia jasminoides var. radicans アカネ科 クチナシ属
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別名
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コクチナシ
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開花時期
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6月頃
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花色・大きさ・花形
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白色・小輪咲き(3cm位)・一重咲きや八重咲き
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香りの強さ
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★★★★☆ 中香
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果実の大きさ
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1cm
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最終樹高
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地植え:0.2m ~ 0.5m 鉢植え:0.2m ~ 0.5m (常緑低木)
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最終葉張り
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0.3m ~ 0.5m
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栽培用途
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鉢植え、盆栽、記念樹、下草、寄せ植え、切花、花壇
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成長の早さ
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遅い (0.1cm/年)
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植栽適地
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南東北~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能)
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育てやすさ
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★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性普通、耐暑性強い、耐乾性強い
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耐病害虫性
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耐病性:ほとんど出ない 害虫:つきやすい
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花言葉
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幸福者、「私は幸せ者」、「とても幸せです」、夢中、優雅、清浄、清潔、楽しい日々、洗練、喜びを運ぶ
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植え方・用土
基本的に移植や植え付けは9月~入梅までに行いますが、植え替えは3~4月が最適。寒冷地の極寒期の植え付けは避けます。根巻き苗は次第に葉が茶色くなっていきます。春は葉が生え変わる時期ですので、葉が黄色くなり落葉する時期と重なります。春の芽吹き時は葉が丸坊主になっても大丈夫。5月下旬ごろまでに葉が茂ってきます。
肥沃な土地を好む木です。
日当たりでも半日陰でも大丈夫です。水はけの良い場所を好みます。鉢植えでも大丈夫です。植え付けの際は
堆肥や完熟の
腐葉土を多めにすきこみ植えます。土がアルカリ性だと葉色が黄色くなってしまいますので、
ピートモスを土に混ぜたりして、適度に弱酸性で維持するとよいです。
※生垣での植え付け間隔は30cm間隔をお勧めします。好みの高さになったら主幹の芯を止めます。(主幹を切ると横枝が良く伸びるようになります。)横枝は随時剪定をして形を整えます。剪定をすると枝が密になります。
水やり
雨が当たるような場所では雨水だけで水やりは必要ありません。夏に乾燥する場合やよく乾く場所では水やりします。鉢植えでは乾燥させないように注意してください。
肥料のやり方
肥料は2月に寒肥として株周りに
腐葉土や
堆肥と油かすなどを埋め込みます。肥料が多すぎると樹勢が強すたり、耐寒性が落ちるので肥料はほどほどにお願いします。
剪定方法
強い刈り込みや剪定は控えます。やむを得ず強い剪定を行う場合は株の中心から50cmくらい離れた周囲にスコップを突き刺して、適度に根切りしてから剪定をします。
剪定の時期は花の直後です。
病害虫の予防法
病害虫はオオスカシバの幼虫がよくつきますので、よく観察します。見つけ次第捕殺するか、スミチオン乳剤で殺虫します
増やし方
挿し木で殖やせます。