2012年作出の河本バラ「 セラフィム」咲きすすむにつれピンクがかってくる四季咲き 大輪木立バラ
苗木部 (花ひろばオンライン) はじめてのバラ栽培 8月の作業 ~目次~ |
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バラ栽培を安心してお楽しみいただくため、12ヶ月計画を立てよう! |
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はじめてのバラ栽培(バラの育て方)7月編、もうご覧いただけましたか?
8月頃のバラ栽培でおさえておきたいポイントは「バラの夏越し」です。 私たち人間は夏を乗り切るために自発的に動くことができます。しかし、バラたちは動くことができませんので気づけばぐったりしていることも…。そうならないよう、バラにとっての「涼しくて快適な環境作り」が重要です。 |
でも、安心してください。こんなときは土の温度を下げてあげれば良いのです。基本は人間と一緒で涼しい環境を作ってあげること。今月号はそのテクニックについて解説します。
暑い夏を乗り切れ!
夏越しでバラたちに快適生活を!
マルチングと鉢を二重にする
ひとまわり大きな鉢を用意し、鉢底にココチップを敷きます。素焼き鉢の場合は鉢底石を敷いてください。(鉢底の穴も確認!)
鉢バラを①の鉢に入れる。これで2重鉢になります。
※必ず①の鉢は鉢バラより大きいサイズで。
鉢と鉢の間にできたスペースに新聞紙などをはさむと断熱効果UP!
これだけでも夏越ししやすくなるのでぜひチャレンジを。
低木や鉢を利用して小さな日陰を作る
上げ底で鉢底を涼しくしよう!
※鉢の重さに耐えられる安定性のあるものなら何でもOKです。
上手に水やり!(鉢バラの周辺にも)
葉っぱも良く観察しよう!
あなたのバラは大丈夫ですか?
はじめてのバラ栽培では何度も「バラの健康度チェック」をお伝えしてきましたが、冬の時期と違い真夏の場合は「葉色」で健康度チェックができます。これさえ覚えておけば、四季咲きバラなどの、秋に花を楽しめるバラ苗の健康状態が、真夏に把握できちゃいます。 弱っているバラのサインを見逃さず、真夏はこまめに葉色をチェックしてあげましょう!
健康的なバラ苗の葉っぱは、真夏の時期になると黄緑色から深緑色に変化していきます。これは葉っぱが大人に生長したサインです。当然、大人の葉っぱになると病害虫への耐性も強くなり、 バラ栽培をより一層楽しくさせてくれます。
毎日のように高温、乾燥にさらされていた状態の葉。黄色っぽい葉や枯れ葉が随所に目立ちます。秋にむけての生育状態が黄色信号状態で夏バテ気味。
対処法
①液体肥料を増やす ②二重鉢にする
今月号でお伝えした「二重鉢」にして暑さから守ります。液肥を使い(カルシウム、カリ成分が多い)、週1回程度のペースで与えて株の体力を回復させます。
根っこが傷んでいる状態です。原因としては「水きれ(1週間くらい前の)」「植え替えによるダメージ」「過度な施肥」が考えられます。それに伴い、変色し落葉してきます。
対処法
①活性液を与える ②二重鉢にする ③半日陰に移動する
鉢バラの場合は、まず涼しい場所へ移動しましょう! さらに、二重鉢にして養生してあげてください。活性液 (活力剤)を週1回 くらいのペースで与えて様子をみましょう。
庭植えの場合の水管理と夏越しについて
その水やりで大丈夫?株もとにたっぷりが基本
低木樹を使って地面の高温化を防ぐ!
8月に気を付ける病害虫
外から見えないこそ怖い!
こんな症状が出たらコガネムシを疑え!
・枝や葉が貧弱になり蕾がつかない。
・葉が黄色くなって落葉する。
・地面がやたらふかふかする。
・雑草が生えてこない場所がある
・地面が少しへこんできた。
・枝や葉が貧弱になり蕾がつかない。
・葉が黄色くなって落葉する。
・水やりのたびに株がグラグラする。
・雑草がまったく生えてこない。
・鉢土がくぼんできた(沈んできた)。
・鉢の表面が全然乾かなくなってきた。
幼虫が潜んでいそうな場所を軽く掻き、地表近くにいる幼虫を捕殺しましょう。また鉢植えで被害が深刻な場合は株を鉢からそっと取り出し、新しい土で一回り小さな鉢へ植え替えてあげてください。真夏の植え替えは根を傷つける恐れがありますが放置するよりましです。根が少なくなったぶん枝を少し剪定し、1ヶ月ほど半日陰で養生してあげてください。 植え替え後は、念のため活力剤を与え、2週間後に液肥を施します。コガネムシの成虫を見つけたら必ず捕殺し、幼虫の被害を減らしましょう。
はじめてのバラ栽培 8月編のまとめ |
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夏越しはどれだけ「涼しい環境が作れるか」がポイント!
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