植え方・用土
乾燥に強いですが、過湿には弱いので、水はけの良い土壌に植えてください。
土質は弱酸性土(ph5.6~6.5)を好みます。土質は選ばず、乾燥にも強いのでやせ地でも育ちます。土中に酸素があると、よく根を張るので、通気性の良い土にしてください。日当たり良好な場所を選びましょう。
ピートモスや
堆肥を適当に入れて植えるとよいです。
植え付け初期は根が浅く倒れやすいので、支柱で支えてあげるとよいです。
春の植え付け方法
暖かくなり始めた3月頃に植えて頂くのがベストです。鉢植えで植え替える時も3月頃がよいです。
夏の植え付け方法
6月にも植えて頂けます。
秋の植え付け方法
9月~10月にも植えて頂けます。
水やり
鉢植えでは表面の土が乾いたら、底から流れ出るぐらいたっぷりと水を与えてあげてください。地植えの場合は、夏場などの日差しが強く雨が降らない日が続くようであれば、水を与えてあげてください。
肥料のやり方
肥料は2月~3月ごろと収穫後に速効性の
化成肥料などを与えます。
また、11~12月ごろに寒肥として牛糞や鶏糞、
油粕など、有機質肥料を与えます。
花芽の付き方
ビワは8月頃に枝の先端に花芽を分化し、秋に花房をつけます。これが10月から2月にかけて順次開花していき、春頃から果実が肥大していきます。
すべての花を結実させると、果実が小さくなるか樹勢が弱るので、花房数の多いときは開花前の秋に勢いの弱い枝や花つきの良すぎる枝の花房を取り除いて、半分から3分の1に蕾を減らします。開花後の12月ごろ、1花房に5~6段くらいある果房を大実の
田中や
クイーン長崎は基部の2段だけにし、
茂木や
長崎早生は3~4段残して切ります。
寒害の危険がなくなる4月上旬に
田中や
クイーン長崎は1果房で1~3果、
茂木や
長崎早生は3~5果に適果し、同時に袋がけをします。そうすると美しく大きな果実に仕上がります。
果実が黄色く色づき、甘い香りを放ち始めたら収穫です
剪定方法
ほとんど必要ありません。良く成長しますが、込み合う枝を秋に間引く程度です。
枝先に果実がつくので、切り戻しは行いません。樹高を小さくする剪定は果実が1~2年つかない覚悟で切り戻しをします。
低い樹高で育てるには植え付け1年目に低めに切り詰めて、低い位置で枝の分岐をさせて仕立てていくとよいです。
4~5年すると大きくなり高さが出るので、主幹を切って低い樹形にします。太い枝を切る際は切り口に傷薬や木工ボンドを塗っておきます。
その他栽培や性質の注意点
枇杷は放任すると大きくなり6~10mになります。
北側に植えたり、剪定をしたり、鉢植えにすることによって低く仕立てることができます。
生育に適した気温としては、年間平均気温が15℃以上で、冬に-3℃以下にならない地域となります。
病害虫の予防法
病気はあまりでません。害虫も袋がけをするとほとんど心配ないです。農薬を使う必要がほとんどないです。
育て方のまとめ
1年生苗では植え付け4~5年でなり始めます。
ビワの木自体は寒さに割合強く、常緑で緑の濃い葉の間から銀白色の新葉がのぞく姿は大変すがすがしく、庭木としてもおすすめ。蕾や花は寒さを嫌います。やや寒い地域では晩生種の「
田中びわ」をおすすめします。