マルメロ 在来種
マルメロの花は基本白で、うっすらとピンクが混ざります。
花の香りがよく樹形も綺麗で庭木におすすめ。マルメロジャムにもおすすめ。
マルメロの在来種は1本でも結実しますが、他のマルメロやナシが近くにあると良く実がなります。
果実の色は緑黄色です。果肉は硬く香りが強く、品質も良いです。加工に向きます。なりはじめまで遅く、年数がかかります。果実は球形で小さく、収穫量は少ないです。枝は細く、葉は丸く小さいです。
マルメロはカリンと混同されることが多いですが別の植物です。西洋カリン(セイヨウカリン)とも呼ばれます。栽培が盛んな長野県諏訪市など一部の地域ではマルメロのことをカリンと呼んでいます。
マルメロはカリンより樹高が低く、カリンより遅く花が咲きます。花は白~うすピンク。果皮には灰色~白色の軟毛で覆われています。果皮の軟毛は熟す前に取れます。かりんの葉はフチに細かいギザギザがありますが、マルメロの葉はギザギザしていません。
果実にはカリウムや食物繊維、ペクチンが豊富で、果肉は柔らかいのでジャムやゼリー、砂糖漬けに用いられます。
マーマレイドの名はマルメロから由来しています。
カリンとマルメロの違いとは?
マルメロ(在来種)の特徴
学名
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Cydonia oblonga バラ科 マルメロ属
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別名
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セイヨウカリン
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開花時期
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4月下旬~5月上旬
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花色・大きさ・花形
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白・大輪咲き(5cm位)・一重
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香りの強さ
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★★★☆☆ 微香
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収穫時期
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10月上旬~10月中旬
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果実の大きさ
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★★★☆☆ 中果 200g
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果実の用途
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果実酒、砂糖漬け、芳香剤、マーマレイド、ジャム、ゼリー
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結果年数
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4~5年
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自家結実性
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1株でなる(花粉は多く、スミルナの受粉樹に向きます。)
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推奨受粉樹・結実率順で記載
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スミルナ、ナシ
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最終樹高
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地植え:2m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑小高木)
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最終葉張り
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2m ~ 4m 開帳性
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栽培用途
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花壇、鉢植え(7号鉢以上)、盆栽、庭木、記念樹
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植栽適地
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北海道南部~九州
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育てやすさ
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★★★★★ 初心者に超おすすめ 日照条件:日なた、 耐寒性強い、耐暑性普通
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耐病害虫性
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耐病性:普通 害虫:普通
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芽吹き時期
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4月頃
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花言葉
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魅惑、魅力、誘惑
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植え方・用土
涼しい気候を好みます。りんごが栽培できる地域ならOKです。日あたりの良い場所で育ててください。比較的コンパクトな樹形になりやすいので、奥行き2m、幅4mくらいの場所でも育ちます。
肥沃で保水力のある土に植えてください。花ひろば堆肥
極みをすきこんであげましょう。 秋~梅雨位までに植え付けします。最適は秋です。葉が芽吹いた後に植え付けする場合は根を崩さないように植えてください。梅雨以降に植え付けする場合は水やりを忘れずに。
鉢植えや盆栽仕立てでは
培養土で植えてください。
水やり
地植えでは雨任せで大丈夫。鉢植えでは土がよく乾いたらたっぷりと与えてください。
肥料のやり方
よく果実がなり、葉色が淡く感じられる場合に多少施します。12月~2月ごろ有機質肥料を与えます。土が肥えていて生育が良い場合は肥料は必要ありません。
花芽の付き方
充実した1年生枝の先端に2~3個花芽がつきます。それが翌年の春から6~7cmくらいだけ伸びて先端に1個、蕾ができて花が咲いて実がなります。今年伸びた枝に果実が実っているのですが、見た目は前年枝に直接実ったように見えます。
剪定方法
アンズの立木仕立てと同じ仕立て方なので、アンズの仕立て方をご案内します。
枝が茂りすぎて樹幹内部が陰になると、葉が枯れこんではげあがってしまうので、樹幹内部まで日が差すように込み合う枝を12月~1月に生え際で切ります。長く伸びた徒長枝は切り戻して短果枝を出させる枝にします。中・短果枝は先端に花芽があるので切らないようにしてください。
その他豆知識
着果数が少ないので、摘果は必要ありませんが、奇形果や肥大不良の果実は早めに摘果します。
病害虫の予防法
生育期に落葉した葉は放置せずに処分します。害虫はシンクイムシが発生します。幼果のうちに袋がけするとよいです。