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まえかわわせじろう
完全甘柿| 前川早生次郎 3年生接木苗
次郎より果頂裂果が少ない次郎系の最高品種。
三重県多気町の前川唯一氏が自分の農園の次郎柿よりも早く熟す枝を発見したことから、『前川早生次郎
まえかわわせじろう)』と名付けられ、その後、全国に栽培されるようになりました。
次郎柿よりも早熟で樹勢の落ち着きが早いので作りやすく、家庭で栽培される果樹としては最適です。
肉質は次郎柿と同じで、緻密でやや硬めの食感ですが、とても甘く、糖度も高いです。
※果実の大きさは栽培環境や作り手の工夫次第で変化します。目安程度にしてください。
※収穫時期は地域や環境により1ヶ月程度前後します。
【柿の特徴】
熟した果実は食用とされ、葉は茶の代わりとして加工され飲まれることがあります。果実はタンニンを多く含み、柿渋は防腐剤として用いられ、現在では世界中の温暖な地域(渋柿は寒冷地)で果樹として栽培されています。
柿に関することわざは多いです。
・柿は枝ごと折れ (なり枝には来年果実がならない)
・柿が赤くなると医者が青くなる
・1日1個柿を食べると風邪ひかない
・二日酔いに柿
・桃栗三年柿八年
・柿は「かきあつめる」で縁起が良い。
種が入らなくても渋が抜けるのが完全甘柿です。
甘柿は地域にあった品種を選んでいただくことをおすすめします。
甘柿の場合、9月の平均気温が21~23度以上、10月の平均気温が15度以上の地域が適し、11月の平均気温が12度を下回る地域では、甘柿でも渋が抜けきらないなど食味が不安定になりやすいです。寒い地域では気温が下がる前に収穫ができる早秋(そうしゅう)、前川早生次郎などの早生品種をおすすめします。
柿苗について必ずご確認ください!
●柿苗について必ずご確認ください!
【柿は春の芽吹きが極端に遅い場合があります。】
枯れているのではなく、春に休眠からさめず、全く芽吹かずに翌春芽を吹かす苗もあります。芽吹きが遅れてもじっと待ってやってください。苗木の交換や返品はお受けしておりません。あらかじめご了承ください。
前川早生次郎の特徴
学名
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Diospyros kaki カキノキ科 カキノキ属
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作出年・作出者
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1957年 (三重県多気町・・前川唯一)
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交配親
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次郎柿の枝変わり
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開花時期
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5月
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花色・大きさ・花形
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黄白色
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収穫時期
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10月上旬~10月下旬
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果実の大きさ
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★★★☆☆ 中実 200g~250g 豊産性あり
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甘さ
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★★★★☆ 平均糖度:16~18度
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果実の用途
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生食
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結果年数
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3~5年
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自家結実性
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1本で一応なる(自家結実性弱い)(受粉樹があったほうが良い(自家結実性あり) (単為結果力あり)無受精果は生理落果が多い )
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推奨受粉樹・結実率順で記載
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禅寺丸、さえふじ、筆柿
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最終樹高
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地植え:2m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (落葉高木)
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最終葉張り
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3m ~ 4m 半開帳性
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栽培用途
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果樹畑、花壇、鉢植え(10号鉢以上)、庭木
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成長の早さ
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早い (40cm/年)
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植栽適地
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東北~九州
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育てやすさ
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★★★★★ 初心者に超おすすめ 日照条件:日なた、耐陰性普通、 豊産性あり、耐暑性強い、耐乾性強い
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耐病害虫性
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耐病性:普通 害虫:普通
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芽吹き時期
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4月~7月
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花言葉
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恵、優美、自然美
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植え方・用土
基本的に移植や植え付けは11月~入梅までに行います。東北以北では春植えをおすすめします。9~11月と3月以降の暖かい葉がある時期に植え付けする場合は根を崩さないように植えてください。
肥沃で通気性がよく、やや湿り気味の土がいいです。
堆肥や完熟の
腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。 鉢植えでも大丈夫です。半日陰でも育ちますが、花付が悪くなります。
水やり
柿は干ばつが続くと、うなだれたように一様に葉を下に向け、果実の大きさに悪影響を与えるので、注意してください。また、根が深く張るわりに乾燥に弱いので、夏場の乾燥には注意が必要です。7月から8月の乾燥時には少なくとも1週間に一度を目安に水やりをお願いします。
肥料のやり方
12月ごろに有機質肥料を与えます。柿のために配合された
柿がおいしくなる肥料を推奨します。
花芽の付き方
花芽は夏につけ、翌春に開花し結実します。
剪定方法
柿は放任すると高木になります。樹高が高くなると収穫時に脚立が必要になるなど不便なので、枝を広げて低めに仕立てると良いです。植え付け時に短く切るのもそのためです。
下の写真のように枝を広げる仕立て方が収穫が多くなります。
最初はなるべく剪定を控え、日当たりの悪い不要枝だけ間引く程度にして、残す枝は先端を切り戻す程度にします。2年目以降は横に伸びる枝をなるべく水平に誘引し、剪定は冬に枝先を切り戻す程度にします。3~5年後の冬に主幹を芯を止め(先端を分岐点の上で切りつめます)、主枝を3~4本にして開心自然形(主幹がなく、枝が全体に横に伸びる樹形)にします。
大きく育ってからの剪定は、果実のついた枝には翌年果実がつかないので、収穫時に剪定もかねて枝ごと切ってあげてください。花芽は夏につけ、翌春に開花し結実しますので、夏以降の剪定は花芽のついていない枝を見極めて剪定します。12月に行うのが最適。花芽を見極める自信がない場合は花後に剪定してください。樹勢が強く、枝が立ちやすいので、樹冠内部の日当たりが悪くなりやすいです。剪定は樹冠内部にも日が入るためにします。夏に新梢を付け根から落とし、間引く剪定をします。
その他豆知識
【柿の摘蕾・摘果】
最終的に1枝に1~2個残るくらいで摘果をしていきます。多めに残しても生理落果して、結局1枝に1個だけに残りやすいです。
5月の開花前に多すぎる蕾は近すぎる蕾を減らすように摘蕾します。
開花後に果実に花カスが果実に残っているのは丁寧に取り除きます。6月に果実に傷がなく、ヘタが4枚形が良く揃っていて、枝の元から2~3番目の横向きか下向きの果実を新枝に1個残して、他は摘果します。大実品種は葉30枚に1個、小さい品種で20枚に1個になるように摘果します。
上手な柿の作り方は、7月初めまでに20~30cmの枝のうち、なる枝を3分の1、ならない枝を3分の2の割合になるように摘蕾・摘果・剪定を行うことです。今年なる枝を制限し葉枝をたくさん出させれば、翌年その分だけその枝に果実がなります。冬の剪定では頂部に花芽を持った複合芽がつくので、むやみに先刈りすると果実がならなくなりますが、細く短い枝や、8月に入っても伸び続け50cm以上になるなど伸びすぎた枝にも充実した花芽がつかないので、花芽と葉芽の間を中切りしてやると、その年にはならずに、翌年のなり枝となり、葉数も多くなるので、果実も大きくなります。
病害虫の予防法
主な病気は炭そ病や落葉病です。生育期は落葉した葉は放置せずに処分します。害虫はカキノヘタムシガが発生します。6月と7月下旬にスミチオン乳剤を散布します。このように、樹皮を削り落として幹肌の荒れた部分をなくしておくと病害虫の産卵場所がないので害虫も減ります。
幹肌を削るのは面倒ですが、最近では高圧洗浄機で吹き付けて幹肌を綺麗に削ったりするようです。このように、幹肌が真っ白になります。