赤花沈丁花(ジンチョウゲ)
爽快な香りを放つ花を咲かせる常緑樹
満開のジンチョウゲ
すばらしい香りが漂ってきそうです。
(福岡県糟屋郡志免町のお客様からお写真をいただきました。)
魅力その1・・・花の香りがすばらしい。
魅力その2・・・花がきれい。
魅力その3・・・葉が落ちない!
魅力その4・・・高さは1m位まで生長します。
生垣の下を花で飾られた沈丁花の赤
開くと内側が白の沈丁花。2022年は3月10日ごろから咲き始め、3月18日で満開でした。
爽快な香りを放つ花を咲かせる常緑樹。
香りが素晴らしい沈丁花。枝先に赤い蕾がつく赤花品種です。花が開くと白ですが、花弁の裏が紫ピンクであでやかです。
ジンチョウゲ(沈丁花)は花の香りがすばらしく庭木・生垣に、より存在感をかもし出します。三大香木のひとつ。 春はジンチョウゲ。 夏はクチナシ。 秋はキンモクセイです。主幹はなく枝が密生し、樹形は自然に半球形になります。葉は長楕円形で革質で光沢があります。
肥沃で適湿な土壌を好みます。日当たりでも育ちますがどちらかというと半日陰のほうが得意です。萌芽力が強く、挿し木でもよく増やせるのですが、移植を嫌うので、地植えの場合は2~3年したら移植は控えてください。成長は遅いです。
雌雄異株ですが流通する苗木のほとんどが雌株と言われています。有毒の果実をつけますが、日本で栽培されている株はほとんど結実しませんし、今まで見たことがありません。当店の苗木は雌雄の特定ができておりません。
赤花沈丁花(ジンチョウゲ)の特徴
学名
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Daphne odora Thunb. ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属
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開花時期
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3月中旬~3月下旬
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花色・大きさ・花形
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蕾が赤で開くと白・(3cm位)
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香りの強さ
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★★★★★ 強香
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最終樹高
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地植え:0.5m ~ 1m 鉢植え:0.5m ~ 1m (常緑低木)
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最終葉張り
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0.6m ~ 1m
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栽培用途
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グランドカバー、ボーダー、鉢植え、盆栽、記念樹、生垣、目隠し、花壇、工場緑地帯、学校、公園、ゴルフ場
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成長の早さ
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普通
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植栽適地
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南東北~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能)
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育てやすさ
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★★★★★ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~日陰、耐陰性やや強い、 耐寒性やや強い(-5度)、耐暑性強い、耐乾性やや弱い
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耐病害虫性
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耐病性:ほとんど出ない 害虫:ほとんど出ない
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花言葉
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良い兆候、栄光、不死、不滅
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植え方・用土
基本的に植え付けは10月~入梅までに行います。
水はけの良い、肥沃な土壌に植えます。寒さにも強いです。日当たりを好みますが、2~3時間の日光で大丈夫。成木の移植は枯れやすいので、できるだけ植え替えの必要のない場所に植えてください。堆肥
極みを良く混ぜた土に植えてください。弱酸性土を好むので、
ピートモスを土に混ぜても良いです。根腐れしやすい性質があるので、
パーライトなどを混ぜて水はけ改善をすると安心です。
鉢植えの場合は
培養土 和み や
ブルーベリーの土で植えると良いです。配合する場合は赤玉土小粒と赤玉土中粒を同じ量混ぜた土が7割に堆肥を3割くらい混ぜた土が良いです。
水やり
雨が当たる環境で地植え(露地栽培)の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。鉢植えでは土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料のやり方
花後は等配合の
化成肥料を株元にまきます。窒素分を控えめにしたほうが良いと本に書いてあるのも見かけましたが、肥料配合は適当でも良さそうです。
花芽の付き方
ジンチョウゲの花芽は7月中旬に分化します。12月にはつぼみになります。
剪定方法
自然と球形に枝がそろいます。剪定はほとんど行いませんが、刈り込んで樹形をコンパクトにする場合は花後に行います。一気に小さくしようと太い枝を切り詰めても不定芽が出ますが、樹勢が衰えやすいので、枝抜き剪定で樹冠外部の枝と内部の枝を交代させるようにしながら、行ってください。
その他栽培や性質の注意点
緑葉品種は秋の終わり~初春にかけて、ゆっくりゆっくり葉が減っていきます。葉色が薄くなったり、黄色くなりつつ容易にハラハラと葉が落ちます。常緑性ではありますが、春は季節的に葉が生え変わる時期です。5月ごろから本格的に葉が入れ替わります。
病害虫の予防法
アブラムシが出るので、マラソン乳剤で消毒します。特に気になる病害虫はあまりでません。