一重咲きクチナシ \“実なり”
香りの女王。濃緑の葉に映える濃厚な白い花です。
光沢が美しいクチナシの葉
クチナシの果実
色づいてきたクチナシの果実
クチナシの生垣。埃や大気汚染にも強いので街路樹にも使われます。
香り豊かな白い花と果実を楽しむ常緑低木。生垣やボーダーにもおすすめ。
くちなしと言えば、この一重クチナシを指すことが多いようです。果実が熟しても口を開かないことから「くちなし」という説が有力です。果実は漢方で「山梔子」と呼ばれます。果実は無毒のため、黄色染料として、食品や布などの染色に利用されました。
濃厚な香りを放つ香りの女王です。初夏に強い芳香の白い花が楽しめます。花の大きさは5~8cmくらいで、開花が進むとうっすらと黄色くなります。花が終わると果実がつき、実が楽しめるのは一重のクチナシで、近年人気があります。
常緑低木で、枝はよく分枝し株立状となります。葉は長さ5~11cmの長楕円形で光沢のある深緑色。常緑のボーダーや生垣にもおすすめです。
古くからある丈夫な木で洋風にも和風にもあいます。公園や街路樹にもよく利用されています。日本書紀にも記述があるほど古くからある丈夫な木で洋風・和風どちらの庭木でもよくあいます。切花などによく用いられます。
中国の「七香(梅、百合、菊、桂花、マツリカ、水仙、梔子)」のひとつです。
クチナシは梔子と書き、別名:ガーデニアともよばれます。ジンチョウゲ、キンモクセイと並んで三大香木(三大芳香花・三大芳香樹)と言われます。
常緑性ではありますが、冬から春は寒さで葉が傷みやすく、早春は落葉が多くなります。早春はもっとも見苦しい感じになりますが、植えて根が張れば耐寒性も強くなります。また、古くなった葉は黄色くなりつつ自然と落葉します。
※資料によっては最終樹高がもっと大きい場合もありますが、それは自然環境で放任して栽培した場合の大きさです。どの種も土質にもよりますが住宅地での放任栽培では1.5~2mくらいです。
【ご確認ください!!】
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一重クチナシの特徴
学名
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Gardenia jasminoides アカネ科 クチナシ属
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別名
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サンシシ、サンシチ、梔子、ガーデニア
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開花時期
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6~7月
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花色・大きさ・花形
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白色・中輪咲き(6cm位)・一重咲き
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香りの強さ
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★★★★☆ 強香 甘い香り
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収穫時期
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10~11月
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果実の大きさ
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小実 2cm
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果実の用途
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黄色染料、漢方
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結果年数
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1~3年
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自家結実性
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1本でなる。
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最終樹高
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地植え:1.5m ~ 2m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑低木)
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最終葉張り
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1m ~ 2m
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栽培用途
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鉢植え、盆栽、記念樹、目隠し、生垣、ボーダー、下草、切花、花壇、街路樹、工場緑地帯、学校、公園、ゴルフ場
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成長の早さ
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早い (0.4cm/年)
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植栽適地
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南東北~沖縄
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育てやすさ
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★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性やや弱い、耐暑性強い、耐乾性強い
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耐病害虫性
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耐病性:ほとんど出ない 害虫:つきやすい
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花言葉
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幸福者、「私は幸せ者」、「とても幸せです」、夢中、優雅、清浄、清潔、楽しい日々、洗練、喜びを運ぶ
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植え方・用土
基本的に移植や植え付けは9月~入梅までに行いますが、植え替えは3~4月が最適。寒冷地の極寒期の植え付けは避けます。根巻き苗は次第に葉が茶色くなっていきます。春は葉が生え変わる時期ですので、葉が黄色くなり落葉する時期と重なります。春の芽吹き時は葉が丸坊主になっても大丈夫。5月下旬ごろまでに葉が茂ってきます。
肥沃な土地を好む木です。
日当たりでも半日陰でも大丈夫です。水はけの良い場所を好みます。鉢植えでも大丈夫です。植え付けの際は堆肥や完熟の
腐葉土を多めにすきこみ植えます。土がアルカリ性だと葉色が黄色くなってしまいますので、
ピートモスを土に混ぜたりして、適度に弱酸性で維持するとよいです。
※生垣での植え付け間隔は30cm間隔をお勧めします。好みの高さになったら主幹の芯を止めます。(主幹を切ると横枝が良く伸びるようになります。)横枝は随時剪定をして形を整えます。剪定をすると枝が密になります。
水やり
雨が当たるような場所では雨水だけで水やりは必要ありません。夏に乾燥する場合やよく乾く場所では水やりします。鉢植えでは乾燥させないように注意してください。
肥料のやり方
肥料は2月に寒肥として株周りに
腐葉土や堆肥と油かすなどを埋め込みます。肥料が多すぎると樹勢が強すたり、耐寒性が落ちるので肥料はほどほどにお願いします。
花芽の付き方
クチナシの花芽は7月と9月の2回分化しますが、7月の花芽は開花しないで終わり、9月分化の花芽が翌年に開花します。
剪定方法
剪定は花後に行います。秋以降に枝先を剪定すると花が咲かなくなる場合があります。
強い刈り込みや剪定は控えます。やむを得ず強い剪定を行う場合は株の中心から50cmくらい離れた周囲にスコップを突き刺して、適度に根切りしてください。
病害虫の予防法
病害虫はオオスカシバの幼虫がよくつきますので、よく観察します。見つけ次第捕殺するか、スミチオン乳剤で殺虫します
増やし方
挿し木で殖やせます。