オクミドリ
自家製茶を楽しむ。
新緑の香りの常緑樹
お茶はもともと薬として伝来してきたものです。
点てた際の香りなどもそうですが、植えてある茶の木の緑は、
見るだけでも清々しい青さです。
お茶の花
チャノキ の生垣
香りよく濃い。晩成品種。
ヤブキタ茶よりも8日ほど芽吹くのが遅い、香りよい晩成の茶葉です。おくみどりの名の由来は「すぐれた晩生の緑茶用品種」という意味から。おくみどりは「やぶきた」と「静岡在来16号」とを掛け合わせて育成された晩成品種です。
お茶はさわやかですっきりとした香りと味わいです。
収量は「やぶきた」よりも多収で、特に色沢は良いことと、摘採期が遅れても、品質の低下が比較的少ないことから、ヤブキタにとってかわる良品種として注目されています。おくみどりは、「やぶきた」「ゆたかみどり」についで生産量が多い品種です。
樹勢はやや強く、暖地から寒冷地まで栽培可能ですが、寒暖の差が大きい地域では凍害に注意が必要です。
【お茶の木(茶ノ木・チャノキ)全般の特徴】
果樹畑の低めの生垣に植えられているのをよく見かけます。庭木として単木で楽しんでも良いし、列植して低めの目隠しにもおすすめ。ツバキ類の仲間ですので、育て方などは大体、椿と同じです。控えめに咲く花も愛らしいです。
お茶はもともと薬として伝来してきたものです。点てた際の香りなどもそうですが、植えてある茶の木の緑は、見るだけでも清々しい青さです。
チャノキの葉は新葉の芽先2 - 3枚ほどを摘み取って茶葉にし、緑茶や紅茶などの茶に加工して飲用されています。焙爐の助炭の上で乾燥したものが碾茶で、これを石の茶臼で挽いて粉末にしたのが抹茶、蒸して助炭上で手揉みして成分を出やすくしたものが玉露です。新葉を採集して玉露に準じて仕上げたのが煎茶、成葉を採集して煎茶に準じて仕上げたのが番茶です。番茶は焙じられて市販されるので、ほうじ茶とも呼ばれています。茶葉を軽く発酵させたのがウーロン茶で、完全に発酵させたのが紅茶です。
オクミドリ茶の特徴
学名
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Camellia sinensis ツバキ科 ツバキ属
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作出年・作出者
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1974年 (静岡県・野菜茶業試験場)
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交配親
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ヤブキタ × 静岡在来16号
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開花時期
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9~11月
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花色・大きさ・花形
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白・中輪咲き(3cm位)・一重咲き
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最終樹高
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地植え:m ~ 2m 鉢植え:m ~ 2m (常緑低木)
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最終葉張り
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m ~ 2m
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栽培用途
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鉢植え、生垣、庭植え、盆栽、寄せ植え、畑、目隠し、低めの生垣、ボーダー
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成長の早さ
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樹勢はやや強い
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植栽適地
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東北南部~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能)
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育てやすさ
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★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い、耐暑性強い
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耐病害虫性
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耐病性:強い 害虫:ほとんど出ない
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花言葉
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追憶、純愛
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植え方・用土
水はけの良い、
堆肥をよく透きこんだ肥沃な土壌に高植え植えます。
日当たりと風通しの良い場所を好みますが、少々日陰でも良く育ちます。
水やり
夏場は毎日行ってください。それ以外の時期については、土の表面が乾いていたら、たっぷり与えてあげてください。
肥料のやり方
1月ごろに寒肥として有機肥料を与えます。
開花後にお礼肥えとして
油粕と
化成肥料を2握り程度与えます。
剪定方法
強い剪定はあまりおすすめできません。放任して育てたほうが花がよく咲きます。
無駄枝を間引く程度で通風と採光を良くする剪定にします。
庭植えなどで、コンパクトに育てる場合は剪定は花後すぐに行います。
その他豆知識
椿やサザンカの仲間ですので、だいたい育て方は椿類と同じです。
病害虫の予防法
初夏のもち病はダコニールを用いて駆除、チャドクガは捕殺するか殺虫剤で駆除します。病害虫が発生したらそのつど消毒を定期的に散布します。
なるべく自然栽培をして茶葉を楽しみたい時は、マルチングをして雑草などを防止し、薬剤使用を極力避けるといいです。