お多福南天
当店でも人気の植物。丈夫で密集した葉が美しい常緑です。紅葉も楽しめます。
新芽時期のオタフクナンテン。新葉はヒワヒワでビロビロです。
オタフクナンテンの紅葉
冬に色づくお多福ナンテンの赤。
周囲のグランドカバーはブルーパシフィックです。
真っ赤に紅葉するオタフクナンテン
難を転じて福となす。幸せを呼ぶグランドカバー。
「お多福南天(オタフクナンテン)」は、オシャレなお庭には必ずと言っていいほど植わってますね。私も数々のお庭を見て来ましたが、まさに「お庭の名脇役」!和洋問わず、下草には必ずこの木がいます。それもそのはず、地味に思われがちなグランドカバーの中で、お多福南天は紅葉の変化があることから、季節によって景観が変わります。それと、”とにかく丈夫”な常緑樹であるということ。よほどのことがない限り、この木が枯れてしまうなんてことはありません。
苗木部のお多福南天は基本的にポット苗ですが、ボリュームが他のとは全然違います。5株ほどアプローチに平行に植えるだけでとってもオシャレ!
まぁ、これは私の個人的な意見ですが、シンボルツリーの周辺の株回りにお多福ナンテンを植えることで、ご近所さんも憧れのお庭に大変身するでしょう!
成長がとても遅く高さは50~60cm程度でおさまりあまり大きくなりません。剪定いらずでコンパクトにまとまります。日陰でも良く育つので北側のグランドカバーにもおすすめです。3~5月がもっとも葉が少ない時期になります。理由は古い葉が落葉することと、新芽が春風で乾燥して痛みやすいからです。
別名:オカメナンテン、ゴシキナンテン、おたふくなんてん
お多福南天=オタフクナンテンは「おたふく(=頬が丸く張り出した女性)」になぞらえた意味で、別名は「オカメナンテン」と言います。いつしか「福が多くて難を転じる」語呂合わせで、縁起が良い植物となりました。花は小さく目立ちません。果実はつきません。
オタフクナンテンの特徴
学名
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Nandina domestica cv. Otafukunanten メギ科 ナンテン属
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別名
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オカメナンテン、ゴシキナンテン、おたふくなんてん
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開花時期
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6月頃
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最終樹高
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地植え:0.3m ~ 0.4m 鉢植え:0.3m ~ 0.4m (常緑低木)
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最終葉張り
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0.2m ~ 0.4m
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栽培用途
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グランドカバー、鉢植え、盆栽、花壇、工場緑地帯、街路樹、学校、公園、ゴルフ場
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成長の早さ
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遅い (10cm/年)
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植栽適地
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東北南部~沖縄
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育てやすさ
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★★★★★ 初心者に超おすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性強い
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耐病害虫性
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耐病性:ほとんど出ない 害虫:ほとんどつかない
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植え方・用土
日当たり、水はけの良い場所に植えます。土質を選ばない丈夫な木ですが、
堆肥や完熟の
腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。
日当たりを好みます。日当たりが悪いと冬のきれいな紅葉がでなかったりします。また、軒下などで冬の寒風に当たりにくい場合紅葉があまりしません。とはいえ、寒すぎると葉が黒ずんだりします。
水やり
雨が当たる環境で地植え(露地栽培)の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。鉢植えでは土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料のやり方
ほとんど必要ありません。
生育が悪い場合は、2月ごろに寒肥として油かすと
腐葉土や
堆肥を株周りに穴を掘り与えます。
剪定方法
放任しても樹形は整うので剪定はほとんど必要ありません。下葉が落ちて見苦しくなるので、5~6月に切り戻しして樹形を整えます。
その他豆知識
苗木では冬にどんどん落葉します。また、春の葉と入れ替わるように葉が落ちますので、3~5月が最も葉が少ないです。常緑性ではありますが、季節的に葉が生え変わる時期です。5月ごろから本格的に葉が入れ替わります。
病害虫の予防法
あまり病害虫はつきません。