ゴシキヒイラギ|魔除けや縁起樹としても使える常緑樹
グラデーションが綺麗なギザギザの葉☆クリスマスリーフや寄せ植えにも。
赤い果実はイミテーション(偽物)です。イミテーションですが赤い果実が似合います。
色とりどりの葉色が楽しめるカラーリーフ
ゴシキヒイラギ(五色柊)は5色となっているものの実際は斑の入り方が様々な葉が散らばってつくので、「明るくてカラフルだよ」の意味で五色と名づいたのではと思います。常緑で年中変わらず美しい葉色です。春先と秋口には新芽が赤く色付きグラデーションがとても綺麗です。葉色は花に勝るほど美しく、クリスマスリーフや寄せ植えにも使われています。黄色~クリーム色の斑入りで洋風によく合います。防犯に効果的な生垣樹です。白い小さな花が咲きます。
赤い果実はつきません。赤い果実をつけると色合いがクリスマスなので、イミテーション果実がつけられて店頭に鉢花で並べられることがあります。昔、「あ、赤い果実付きの苗だ!」と喜んで仕入れたところ、作り物の赤い実がついていただけだったことがありました。赤い果実のイミテーションをつけると雰囲気がクリスマスになるので綺麗でいい感じです。(商品には赤い果実はついていません。)
性質は強健ですが生長が遅く、水管理で失敗して根腐れや水切れをさせてしまうことがあります。
葉にトゲのあるヒイラギは古くから魔除けの木として重宝されています。ヒイラギは邪鬼の侵入を防ぐといわれ、家の庭には表鬼門(北東)にヒイラギ、裏鬼門(南西)にナンテンの木を植えると良いとされています。イワシと共に魔よけのリーフの材料にも使われています。
ゴシキヒイラギの特徴
学名
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Osmanthus heterophyllus モクセイ科 モクセイ属
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別名
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鬼の目突き(オニノメツキ)、ホーリーオリーブ
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開花時期
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10月~11月
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花色・大きさ・花形
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白・小輪咲き
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最終樹高
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地植え:0.8m ~ 1.5m 鉢植え:0.8m ~ 1.5m (非耐寒性常緑小高木)
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最終葉張り
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1m ~ 2m
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栽培用途
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庭植え、カラーリーフ、生垣、グランドカバー、鉢植え、盆栽、生垣、公園、庭園
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成長の早さ
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遅い (20cm/年)
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植栽適地
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北海道南部~沖縄
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育てやすさ
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★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性普通
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耐病害虫性
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耐病性:ほとんど出ない 害虫:ほとんどつかない
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トゲの大きさ
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葉にトゲがある。
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花言葉
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先見の明、先見、歓迎、用心、剛直
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植え方・用土
基本的に植え付けは10月~入梅までに行います。真夏の植え付けでは水切れにご注意ください。寒冷地では真冬の植え付けは避けます。
日当たり、水はけの良い場所に植えます。土質を選ばない丈夫な木ですが、
堆肥や完熟の
腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。
日当たりを好みますが日陰でも育ちます。日当たりが悪いと葉が大きくなります。冬に一定の寒さに当てると葉色が紅葉します。また、軒下などで冬の寒風に当たりにくい場合紅葉があまりしません。
水やり
地植えの場合は根がついたあとは水やりの必要はあまりなく、よほど乾燥しなければ、基本的に降雨でよいです。ただし乾燥に弱いので、夏は乾燥しないように、水やりをしてください。鉢植えの場合は、土が乾いていたら水やりをしてください。
肥料のやり方
肥料はほとんど必要ありません。生育が悪い場合は2月ごろに寒肥として油かすと
腐葉土や
堆肥を株周りに穴を掘り与えます。追肥は鉢植えでは6月、庭植えでは8月下旬~9月上旬に寒肥と同じ肥料を寒肥の時の半分の量を与えてください。
花芽の付き方
Q:花が咲かないのはなぜ?
1.剪定が遅かった。
→夏に花芽をあげるので、遅くとも6月までに剪定します。
2.剪定が強すぎた。
→剪定を強めにしてしまうと、枝葉が茂る反面花芽がつきにくくなります。
3.樹がまだ若い。
→若木のうちは生長するために栄養を使います。樹が充実してくると花芽をあげてくるようになります。成木の目安は地植えでは2m、鉢植えでは1mです。
剪定方法
放任して育てても自然な樹形になりますが、こまめな剪定でコンパクトに楽しむことができます。
刈り込みにも強く、剪定は花が終わった直後か3~4月がベスト。冬の剪定は控えめにしてあげてください。
病害虫の予防法
風通しが悪いとハダニやカイガラムシが発生するので、適度に枝葉を間引いて風通し良くしてあげてください。
枝先の葉にハマキムシがつくことがあります。消毒して駆除するか、刈り込み剪定で枝ごと駆除すると良いです。
増やし方
実生、挿し木